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ジャケットの下のセーターが野暮ったい人の盲点 ビジネスシーンで使えるニットアイテムの選び方

東洋経済オンライン / 2024年1月27日 12時15分

つまりピタッとしたジャケットでは、生地同士の摩擦により、セーターやカーディガンの袖やわき腹付近に毛玉ができやすいのです。普段は隠れていた毛玉も、ジャケットを脱いだ瞬間に悪目立ちするリスクもあるため、買い替えサイクルに注意したいところ。アクリル混をビジネスウエアに用いるならば、着用頻度にもよりますが、2シーズン程度の買い替えがおすすめです。

一方、ビジネスウエアと相性がいい化学繊維がないわけでもありません。たとえば石油原料からつくられた合成樹脂のナイロンは、摩擦に強く、光沢感もあるため、ジャケットのドレス感に耐えうる素材。カシミヤやウールなどの天然繊維にナイロンをブレンドすることで、強度と光沢感が強化されるのです。

「化学繊維=天然繊維の代替品」という発想も今や昔。各繊維の特性を理解し、ビジネスシーンに生かしましょう。ただしニットは編み物であるため、素材のみならず、「糸の太さ」によっても、生地感に影響を及ぼすことも知っておくべき知識です。

ビジネスシーンでハイゲージを選ぶ理由

ウール100%のニットでよく見かけますが、ゲージとは編み機の針密度を指す単位です。ビジネスウエアに合うセーターやカーディガンは、「糸が細い」ハイゲージと呼ばれるニット地だと言われています。

生地の密度が高まるハイゲージニットは、カーディガンやセーターなど形状を問わず、光沢が出やすいのです。織り物であるジャケットの光沢に馴染みます。これはナイロンやカシミヤも同様ですが、光沢あるニットアイテムは、ビジネスウエアのドレス感に負けない雰囲気を醸し出すもの。

一方、ローゲージと呼ばれるざっくりしたニット地は、セーター・カーディガンなどの形を問わず、光沢を出しづらいのです。たとえばアイルランドのアラン諸島をルーツとする「縄のような編み柄」のアランニットは、漁師さんが着用するセーターとして、ざっくりした生地感が特徴ですが、ハイゲージほどの光沢感はありません。

一般的には、ゲージ数が低いものほど、ざっくりした生地感に仕上がります。5ゲージ以下のものはローゲージと呼ばれ、6~11ゲージをミドルゲージ、12ゲージ以上はハイゲージと呼ばれていますが、値札に数値が記載されていることはありませんので、迷ったら、店員さんにゲージ数を確認してみてください。

さすがにビジネスウエアに「ローゲージを合わせる」という間違いは見かけませんが、ミドルゲージを合わせている方を通勤電車で見かけるのです。

高級感を演出する「究極の素材」について

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