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冬でもアツい「北関東」エリアの鉄道最新事情 昨年は東武や宇都宮LRTが人気、今年は上毛電鉄

東洋経済オンライン / 2024年1月30日 6時30分

そのことを実証するように、開業以来利用者も予想を超えて伸び続けている。開業から82日の11月15日には、乗客数100万人を突破した。これは、計画当初の需要予測よりも2週間早い突破であり、沿線住民が待ち望んでいた交通期間であるという存在が実証されたといえる。

使用されている車両はHU300形という型式がつけられ、「H」は芳賀、「U」は宇都宮を意味し、300は3連接車両を意味している。3つの車体が連節構造で製造された車両は、定員160名。大型バスが1台で70名ほどの定員なので、1編成でバスの約2倍強の乗車定員となる。

カラーリングは「雷」をイメージ。これは、「雷の多い宇都宮」イメージと、「LIGHT=明るい」を彷彿させるものである。個人的には、自動車といっしょに走行する区間においても、この塗装は警戒色としても有効だ。ただ、沿線マイカー利用者が運転する自動車との接触事故が多発しており、その多くが自動車側に過失があるものの、安全対策が急務になっている。

ライトラインの平日7時台は、下り芳賀・高根沢工業団地方面行きの列車の混雑ぶりが著しく、早々に、10月23日から平日ダイヤのみ、ダイヤ改正を実施したうえ、イベントなどの開催で混雑が予想される日においては、臨時列車を増発するほどの人気ぶりだ。

11月29日に発表した公式発表によると、開業3カ月の1カ月間(10月26日〜11月25日)でも、利用者が約39万人。これは、当初の予想を1.3倍も上回っている。今後も沿線開発の影響もあり、利用者はさらに増えると見込まれる。

そのことに対してこれからも、いろいろな施策が盛り込まれていくことであろう。宇都宮ライトレールの担当者によると、「今後のダイヤ改正に合わせて、快速運転の実施も検討している」という。

再び、東武鉄道に話を戻そう。東武鉄道の野田線(アーバンパークライン)大宮―柏―船橋間が鉄道ファンを中心に注目されている。同路線には、昨年車歴60周年を迎えた8000系という車両が多数運行されている。

南栗橋車両管区・七光台支所に、動態保存車として長らく休んでいた8000系8111編成が復活し、11月1日から野田線(アーバンパークライン)での営業運行が開始された。

8111編成は、他の8000系車両とは異なり、旧前面(60年前登場当時のスタイル)のままで、塗装も旧塗装であるロイヤルベージュとインターナショナルオレンジをまとっており、ほかの編成の中でもひときわ目立つ存在となっている。

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