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東大生が力説「不合格は失敗ではない」その根拠 ぬるい合格より、熱い不合格のほうが100倍いい

東洋経済オンライン / 2024年1月30日 11時50分

この場合、みなさんは次の選択肢のどちらを選びますか?

1「東大を目指したら不合格になるかもしれない」と考えて、東京大学を諦めて、九州大学を目指す。

2「東大を目指したら不合格になるかもしれないけれど、それでも頑張ろう」と考えて、東京大学を目指し続ける。

この場合、「2」を選んだ人は第1志望に不合格になる確率が高く、「1」を選んだ人は第1志望に合格する確率が高くなるでしょう。

確実に合格できる大学目指すか、挑戦するか

でも、東大を目指して不合格になった人であれば、後期試験で違う国公立大学に合格できるかもしれません。倍率10倍を超えるような有名私立大学にも合格できるかもしれません。偏差値だけで考えれば九州大学よりもいい大学に合格できる可能性もあります。

この結果を、みなさんは「失敗だ」と考えるでしょうか?

コストパフォーマンス・タイムパフォーマンスで考えれば、最初から九州大学を目指しておいて、失敗せずに「合格」をもぎ取るというのはとても賢い選択かもしれません。

でも、「おそらく行けるだろう」と思える大学に合格したとして、みなさんは合格したときに、涙が出るほど喜べるでしょうか?

おそらくそんなことはないと思います。「まあ、合格になるよな」と思うはずです。

逆に、東大を目指して不合格になった人のほうが、たくさんいろんな勉強をして、教養が深まって、その経験が人生の糧になるかもしれません。

もちろん受験は、「合格」できればハッピーです。教える側も、生徒が合格できるように全力を出しています。でも「不合格」になったからといって、ただ失敗だと捉えるのは早計なのです。

「不合格」とは、果敢に挑戦した勲章です。失敗ではありません。

本当の失敗は、挑戦しないことそれ自体ではないでしょうか。

高い目標を持って、達成できるかできないかわからないけれど、それでも本気で努力し挑戦したということは、その後の人生にもプラスになるような得難い経験になるはずです。

ではそれを踏まえたうえで、漫画『ドラゴン桜』の合格発表のシーンをご覧ください。

※外部配信先では漫画を全部閲覧できない場合があります。その際は東洋経済オンライン内でお読みください

いかがでしたか?

僕は、受験の価値は、「人間的成長が得られるところ」にあると思います。

本気で受験している人は、合格したら、嬉しくて涙が出ます。

そして同じように、不合格になったら、悲しくて涙が出ます。

結局、どちらの場合でも、涙を流すほど感情が揺さぶられ、大きなイベントとして記憶に残り続け、人生の糧になります。勝っても負けても、「成功」なのです。

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