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株式投資で長く稼ぎ続ける人の「3つの共通点」 本物の投資家は親戚や友人にもアドバイスしない

東洋経済オンライン / 2024年2月2日 15時0分

こんな人は投資はもちろん、投機もできないし、ただ証券会社に手数料を払って取引高を増やしてやるだけで、通帳の残高がアイスクリームが溶けるように減っていくのを見ることになる。さらに、その資金のなかには来月の大学の学費や来年の結婚資金といった、時間に余裕のないお金が含まれている。

借金をして株を買ったかと思えば、2倍や3倍のレバレッジのかかった金融商品に手を出したりもする。喉元に刃物を突きつけられているようなものだ。こんなお金が混じっていたら、ほかのお金まで腐ってしまう。

サツマイモの箱のなかに1本でも腐ったものが混じっていると、臭くなって箱のなかのぜんぶのサツマイモが心配になる。

だから、周囲の自称専門家に「今後のボラティリティ(相場変動)は大きいだろうか」「明日は値上がりするだろうか」という馬鹿な質問をし、馬鹿のような回答を聞くことになる。それも焦っているからだ。

しかし、株式市場に対してこんな態度で向き合う人は、決して株で稼ぐことはできない。たまたま儲かっても、そのお金は再び株に戻って、結局は元金とともに消えてしまう。株式市場はそこを賭博場にする人に対して財産没収という冷酷な罰を与えるのだ。

投資で長く稼げる人の「3つの共通点」

株式市場で長期的に稼げるのは、株について、そしてその株が売買される理由について、よく知っている人だけだ。

彼らは市場の機能をよく理解している。株を発行するのは、会社をつくるのにひとりでは資金を準備できないから、多くの人から資金を調達するためであり、株式はその投資金額に応じて利益を配分するという「約束の証書」だ。

当初はこの証書は単に分配価値を定めた紙切れに過ぎなかったが、次第にこの紙に書かれた権利を売買しようとする人が現れた。売買する人が増えると、決まった時間、決まった場所で取引できるよう、証券取引所がつくられた。世界最初の証券取引所は1602年、オランダ東インド会社(Vereenigde Oostindische Compagnie, VOC)によって、印刷された株券や債券を取引するためにアムステルダムに設立された。

つまり、共同投資で会社を設立し、株を分配し、会社の成長性への期待が違う人たちがいつでもこの権利を売買できたわけだ。

株の投資で成功する人には、大きく3つの特徴がある。

ひとつ、自分自身を経営者だと思っている。

資金を集めていっしょに会社をつくるのだと考えているので、会社の本質をしっかり理解しようとする。どんな会社で、何をして、どう経営するのか、よくわかっている。そして会計帳簿と年次報告書をしっかり読み込む。経営者と同じ気持ちで、市場における会社の役割を考える。こうして自分なりの会社のイメージを頭のなかにつくっておけば、他人の評価や心配に動揺しなくなる。

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