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東京都が主導する「マッチングアプリ」の正体 「リーズナブル」「安全」「男女平等」が特徴

東洋経済オンライン / 2024年2月3日 12時20分

交際相手4人以上の男性のマッチングアプリ利用率16.2%ですが、交際相手0人の男性は2.7%です。女性も交際相手4人以上では28.2%の利用経験があるのに対し、交際相手0人では利用率3.2%です。

街コンなど他の出会い方も交際経験がない人は利用経験が低い傾向がみられます。民間マッチングサービスは恋愛経験がある程度ある人に最適化され、モテる人がさらにモテるようになる仕組みと言えるでしょう。

民間マッチングサービスと違いは?

東京都が民間のマッチングサービスを利用しない理由をユーザーにヒアリングしたところ、「不安」「料金が高い」「どう活用したらよいかよくわからない」などの声があったそうです。

東京都のマッチングアプリは、男女ともに独身証明書と収入を証明する書類の提出(源泉徴収票など)を義務付けています。

「独身証明書? 何それ?」と思う人がほとんどではないでしょうか。独身証明書とは、本籍地のある市区町村の役所・役場で取得できる公的書類で、郵送でも取得できます。取り寄せの場合、1週間ほど時間がかかるため、思い立った時に気軽に登録できるマッチングアプリとは大きく異なります。

都ではこれまでも独身証明書の提出が必須の未婚者の交流イベントを開催してきたそうですが、参加者からは独身証明書を提出するから安心という声があったそうです。

安全面に関しては結婚相談所に近いかもしれませんが、結婚相談所は年間利用額が数十万円もするため気軽に利用できるものではありません。東京都のマッチングアプリの料金はまだ未定とのことですが、同様のAIマッチングサービスを導入している埼玉県は、登録料が1万6000円で利用期限が2年間です。

民間サービスと比較するとリーズナブルで安全で男女平等です。ただし、エリアが限られ、首都圏広域で相手探しができるわけではありません。試しに利用して物足りなさを感じたら他のサービスと並行したり乗り換えてもよいのかもしれません。

東京都が今後行う婚活支援

東京都は昨年、有楽町駅前で結婚の気運醸成イベントを開催しました。私も見に行きましたが、都が白昼堂々と婚活セミナーやマッチングアプリの安全な使い方の啓蒙を行っていて、時代は変わったなと感じました。

東京都が今後行う婚活支援の柱はマッチングアプリを含め3つあるそうです。

2つ目は独身証明書の提出必須の交流イベントです。過去に開催したイベントでは30代の参加者が多かったそうです。

3つ目はウェブ相談です。担当者によるともし結婚に前向きになることができない理由に将来の子育てへの不安があった場合には、東京都の子育てに関する支援について相談員から説明できるようにしているそうです。

中には「結婚相談所に登録しているけれど、担当者に質問していいのかわからない」という相談もあるという。なお、これは私もよくいただく質問です。試しに担当者になんでも聞いてみればいいと思うのですが、変と思われそうで思ったことを気軽に質問できない、絶対に失敗したくない人が多くなっているなと感じます。

だからこそ、自治体が運営して独身証明書を提出している人だけが利用するような出会い方はニーズがあるのではないでしょうか。

東京都以外に婚活支援事業を行っている都道府県はあるので、気になった方はぜひ調べてみてください。

菊乃:恋愛・婚活コンサルタント

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