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「入社が難しい有名企業ランキング」トップ200社 大手商社や不動産が外資コンサルに押され気味

東洋経済オンライン / 2024年2月3日 7時20分

商社では4位に三井物産が入っている。26校(114人)から採用があり、採用が多いのは慶應義塾大28人、東京大24人、早稲田大14人、京都大12人など。三井物産を除く5大商社は、住友商事(7位)、三菱商事(10位)、伊藤忠商事(13位)、丸紅(22位)となっている。

ランキング5位は医療従事者対象の医療ポータルサイトを運営するエムスリー。続く6位はグーグルと、IT関連企業が並ぶ。

8位は日本政策投資銀行。同じ金融のメガバンクの順位を見ると、三菱UFJ銀行38位、三井住友銀行44位、みずほFG71位となっている。採用数が多く大学の難易幅が大きいため比較的順位は低いが、入社難易度が最も低いみずほFGでも入社難易度は60.7。東北大(60.7)の大学難易度と同じで入行のハードルは高い。

業種別の入社難易度ランキング

業種別に見ると、入社が最も難しいのは不動産。2位の広告は、15位博報堂/博報堂DYメディアパートナーズと27位電通が企業別ランキングの上位に入り順位を押し上げている。3位に入った放送を含めたこの上位3業種は、大学生の人気が高い上に採用数が少ないので入社難易度が変動しやすい。そのため、毎年のように順位を入れ替えながら上位を争っている。

4位の医薬品は年々順位を上げている。コロナ禍を境にワクチンや治療薬が注目されるようになり、難関大薬学部からの就職希望者が増えたことが一因と見られる。

大手有名企業が多くありながら業種別の難易度が低いのは、17位の電気機器・電子や20位の機械・機器。採用数が多く、難関大から一般的な大学まで、採用大学の難易度の幅が大きいことが要因だ。例えば、電気機器・電子で最上位のソニーグループ(53位)は、最難関の東京大から難易度50以下の大学まで採用している。電力も各電力会社の地元の一般的な大学から採用しているため、19位と意外に順位が低い。

業種別・入社難易度ランキング

入社が難しい有名企業(1~50位)

入社が難しい有名企業(51~100位)

入社が難しい有名企業(101~150位)

入社が難しい有名企業(151~200位)

【表の見方】

大学の就職者数は、各大学へのアンケート調査と企業からのデータを使用した。未回答の大学は掲載していない。また、一部の大学は大学院修了者の人数を含んでいる。有名企業418社は、日経平均株価指数の採用銘柄に加え、会社規模や知名度、大学生の人気企業ランキングなどを参考に大学通信が選定した。社名はアンケート上の名称。22年順位、21年順位の「-」は調査対象外であるか、就職判明者が9人以下のために順位がついていないことを表す。

難易度は、駿台予備学校・第2回駿台atama+共通テスト模試(合格可能性80%)を使用した。全データから、2部・夜間主コース、医学部医学科、歯学部歯学科、私立大共通テスト利用入試を除いた難易度の平均を学部平均難易度とし、その平均値を各大学の平均難易度とした。ただし、共通テスト利用入試のみの私立大は共通テスト利用入試のデータを使用した。

企業難易度は、大学の平均難易度×その大学からの就職者数を企業ごとに合計し、その企業の就職者数の合計で割り算出した。同じ難易度で順位が異なるのは、小数点第2位以下の違いによる。就職判明者が9人以下の企業は除いた。

井沢 秀:大学通信 取締役情報調査・編集部部長

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