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大金持ちが株価大暴落こそ儲けられると考える訳 まともに被害に遭う人と全く影響受けない人の差

東洋経済オンライン / 2024年2月9日 14時0分

ふたつ目は、相場が暴落してもまったく影響を受けない人だ。これらの人たちはもちろん借金がなく、安定した仕事に就いている。彼らにとって暴落のニュースは、いつも「不景気だ、不景気だ」と騒いでいる一部の人々が、いつもより大声を出している程度にしか聞こえない。

暴落の影響も、早くて1年、遅くとも数年以内には回復して、いつしか再び上昇相場に戻るので、神経をすり減らす理由もない。このようにのんきでいられるのは、借金がないからだ。

3つ目の種類の人々は特殊な存在だ。

彼らはこうした事態が起きても利益を出せる資産家たちだ。

彼らは暴落相場を、いっぺんに数年分の資産を稼げるチャンスだと見なしている。暴落時は巨大な富の移動が起こるが、この大移動の特徴は、貧困層のお金が富裕層へと流れ、富んだ者はますます富むという点だ。水が下から上へと流れないように、一方通行であることが特徴だ。

もちろん、富裕層の誰もがこの恩恵にあずかるわけではない。人々が絶望し、恐怖に震え、資産を投げ売りするとき、闇のなかへと足を踏み入れる人たちにしかできない所業だ。

数百年にわたって彼らは成功し続けている

彼らは、リスクが最大化して誰も買いを入れず、資産を投げ売りするようなときこそ、最もリスクが小さい状況なのだと知っており、行動に移すことができる人たちだ。

こんなときは、景気の先行きに関しても極論が横行するが、それでも彼らは投資をやめない。産業や経済に対する根本的な価値を信じ、最終的に世界が前進すると信じる楽観主義者たちだ。

彼らの野心は、常に成功してきた。

数百年にわたって彼らが成功し続けているという前例があるにもかかわらず、いざそのときになると、私たち個人投資家のほとんど誰もがうつむいてやり過ごしてしまう。状況が落ち着いて顔を上げたときには、楽観主義の資産家たちはすでに大きな財を築いている。これが世の常というものだ。

世の中には、山で落石に当たって死ぬ人もいれば、石を避けて生き延びる人もいる。さらには、その石を売って儲ける人もいる。最も大きな富の移動は、常にこのようなかたちでおこなわれてきたのだ。

キム・スンホ:スノーフォックスグループ会長

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