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一風堂が「1杯500円」超羨ましい高校学食の経緯 留学生の声に運営元が反応!校長の熱意も後押し

東洋経済オンライン / 2024年2月9日 18時0分

学食に出店するにあたり、ラーメンの調理面で工夫などはしているのか?

「『一風堂』のラーメンのクオリティをそのままお楽しみいただけるように、スープは県内の工場で完成させたものをお届けします。

また、学食で働かれている従業員の方々にも美味しいラーメンを作っていただけるように、できるだけシンプルなオペレーションでスピーディーに提供できるよう設計しております。トッピングはチャーシュー1枚、ネギのみのシンプルなものです。

メニュー化の際には従業員の方へのレクチャーも予定しております。さらに、他のメニューも今までどおりご注文いただけるように、ラーメンは1日の杯数を限定する予定です。食べ盛りの高校生のために、替玉も導入予定です」(小栗さん)

高校の学食で豚骨ラーメンの替玉ができるとは夢のような話だ。

白丸元味が1杯500円で提供

ラーメンのベースはお店でも人気の「白丸元味」で、価格はなんと1杯500円。大名本店では「白丸元味」は900円だ。学校や地域を盛り上げたい気持ちでの商品提供ということで、ほぼ利益は想定していないという。

「一風堂」ではこれまで、子どもが一人でも行ける無料または低額の食堂「こども食堂」への参加や、小学校での食育活動に取り組んできたが、今後新たにラーメンを通しての学校教育に参入したいと考えている。

今後、他の学校の学食への出店については具体的な予定はないが、話があればその都度検討していきたいという。

学食で名店のスープを1から炊くのは現実的ではないため、「一風堂」のようにセントラルキッチンで炊いたスープを運べる環境があれば、他のお店でも学食出店は可能だ。地元を応援したいという「一風堂」の取り組みが形になれば、今後他のエリアでの展開も期待したい。

全国には、その土地土地のご当地ラーメンが広がっている。その文化が学校教育に広がれば、さらなるラーメン業界の発展にもつながりそうだ。

ありそうでなかったアイデア、今後の展開に期待

高校の学食で名店監修のラーメンが提供されるとは、今までに誰かが考えているようでなかなか考えてこなかったことかもしれない。

今ではチルドや冷凍技術も発達しているので、お店の味そのままとは言えなくとも、十分に美味しいラーメンが提供できる環境は整っている。この流れでいろんな名店が学食展開していくと面白い動きになるかもしれない。

井手隊長:ラーメンライター/ミュージシャン

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