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「勉強上手」は「SNS上手」三日坊主回避3つの秘策 アウトプット上手が大人の学びを制する!

東洋経済オンライン / 2024年2月10日 12時20分

仕事をしながら学び続けられる「勉強継続のコツ」をご紹介します(写真:metamorworks/PIXTA)

2024年が始まって早1カ月。年明けから心機一転、キャリアアップや資格取得・副業などのために新たな勉強に取り組み始めたのはいいものの、少々マンネリ気味になっている人も多いのではないでしょうか。

学生時代に比べて、「なんだか、勉強を継続するのが難しい……」と感じている大人は少なくありません。それは、学生と大人では最適な学び方が違うからです。

強制されなくても、仕事をしながら学び続けられる大人だけが知っている勉強継続のコツを、3万人に学び方を伝授してきた清水久三子氏の新刊『リスキリング大全』より、抜粋・再編集をしてお伝えします。

学びっぱなしでは継続も定着も厳しい

新たに勉強を始めてみたけれど、なかなか習慣化できずに、いつの間にか勉強を始めたことすら忘れてしまっている……。勉強を始めることと同じかそれ以上に、勉強を継続することはとても難しいことです。

【写真】リスキリングのことが1冊ですべてわかる

どれだけインプットしていても、アウトプットを疎かにしてしまうと、実践的な知識・スキルは身につきません。インプット偏重では、勉強を継続するモチベーションはどんどん下がってしまいます。

勉強を継続し、中・長期的に大きな成果を出したいなら、学びの過程でのアウトプットは絶対に必要といっていいでしょう。そこで活用したいのが、ラーニング・ジャーナルです。

ラーニング・ジャーナルとは学びの記録のこと。作成の目的は、習得した知識や情報、気づきなどを蓄積・整理することです。書籍を多読したり、セミナーや研修を受講することで得られる知識などをSNSやブログにアウトプットしていくと、学んだことを自分の中で整理することになり、その過程で記憶への定着率が高まります。

ラーニング・ジャーナルはあとから見返したり、編集しなおすことも多いため、紙ではなく、SNSやブログなどネットのツールで作成することをおすすめします。今は様々な学びを促進するSNSがありますので、上手く活用すると、学ぶ気持ちを持続しやすくなります。

ラーニング・ジャーナルは紙よりSNSで!

紙ベースではなくデジタルで作成する一番のメリットは、検索が容易であることです。キーワードやテーマ、作成日時などから素早く検索することが可能なので、あとから見返すときなど、余分な手間が省け、忙しくても記録を続けるモチベーションが保ちやすくなります。

またどれだけ学んだかを見える化しやすいというメリットもあります。語学などは学んだ時間をログとして記録しておくと達成感が得られます。

さらに、インターネットに接続されていることも大きなメリットです。リンクを貼ることも簡単にできますし、第三者に公開して情報交換したり、フィードバックを得ることも可能です。

SNS内では、他のユーザーの投稿を検索して疑問を解決できます。また、気になっていることを投稿したら、それを見た他のユーザーが親切に教えてくれることもあります。

自分の勉強記録を文字や画像として投稿したり、他のユーザーの記録を見て、「自分ももっと頑張らないと」とモチベーションにつなげることもできます。

SNSなら、検索機能やハッシュタグを使い、仲間を探すこともできます。「#DX」「#勉強記録」「#英語」「#プログラミング」などのハッシュタグで検索したり、他のユーザーの投稿にあるハッシュタグをクリックしたりすれば、同じテーマに関心のある人が見つかります。

同様に自分で投稿するときに、先述のようなハッシュタグをつければ、他のユーザーから見つけてもらえるでしょう。SNS上だけの仲間でも、参考になる情報のやりとりができたり、励まされることもあります。

SNSの投稿は他人に見られるプレッシャーがありますが、他人に分かるようにアウトプットとしてまとめることで、学んだ内容の定着率は高くなります。

学び方に合わせてSNSは使い分ける

学びに使える有名なSNSを何個かあげてみましょう。

X(旧Twitter)

140文字でも、読んだ本の書評やセミナーなどで学んだことを気軽に記録できますが、有料アカウントなら4000文字まで投稿できるようになったため、まとまった量のアウトプットにも使えるようになりました。書評などをあげている使い方が多いですが、研修・セミナーなどでの気づきや参考リンクなどを投稿しておくのも便利です。

Instagram

意外にも勉強用に使っている人が多いのです。本の表紙を撮影して、書評とともにアップしたりしている人も多数です。例えば「#エンジニア」で検索すると、ITエンジニアのスキルを身につけて転職に成功した人がどのように学んだのかが分かるアカウントなどが見つかったり、「#宅建」で検索すると、宅建の試験対策に優れたアカウントが見つかったりします。

TwitterやInstagramなどを学び用に使う場合には、日常使っているアカウントの投稿と分けたほうが使いやすいです。フォロワーもその学びに関連する人が増えるので、情報も集まりやすくなります。そのために「勉強アカ」と呼ばれる、別アカウントを作り、実名を出さずにラーニング・ジャーナルとして使うのがおすすめです。

Facebook

Facebookは実名での参加が前提なので、別アカウントを作ることは難しいです。投稿できる内容を学びに限定するのは難しくなりますが、その代わりにコミュニティ参加を目的として使うことができます。

AIやChatGPTなど最新のテクノロジーに興味を持つ人たちが集まって、試行錯誤の状況を共有したり、困っていることなどを投稿してコミュニティメンバーからの助言をもらうなど、コミュニティを形成しやすいプラットフォームです。

有料のオンラインコミュニティなどもあり、プロジェクトに参加して貢献することで実践の訓練を積むことができたり、リアルな仕事に結びつきやすいというメリットがあります。

これなら続けられる!学習記録の作り方

では、学習記録としてのラーニング・ジャーナルの作り方・書き方について具体的に説明します。

Step 1 専用アカウントを作る

学んだことをアウトプットできるように、勉強用のアカウントを作成します。実名でも仮名でもどちらでも構いません。実名だと「分かってないと思われたらどうしよう?」など不安に思ったり、かっこよく見せようなどと見栄をはってしまいそうな方は、仮名のほうが自由に書けてよいと思います。

まずは、プロフィール欄に何を目指しているのか、どういうアカウントなのかを記載します。 例えば、「IT転職を半年後に実現する」「TOEIC900点への道」「3カ月で起業を目指すクリエイター」など、目指しているものが分かる文言や決意表明にするのが効果的です。周囲に宣言することで、モチベーションが自然とアップしますし、同志の方とつながりやすくなります。

Step 2 カテゴリーやハッシュタグを決める

投稿する記事にどんなハッシュタグをつけるのかを考えて洗い出します。ブログなどの場合にはカテゴリーを決めます。カテゴリーやハッシュタグは、記録していくうちに必要であれば改変しましょう。ハッシュタグは複数つけられるので、思いついたものをつけ加えてもよいでしょう。

例えば「経営」という大きなカテゴリーがあって、そこに「経営計画」「R&D(研究開発)」「人事」といった枝分かれが発生し、人事領域はそこからさらに「評価」「研修」「報酬」「採用」というカテゴリーに分岐するような感じです。細分化するだけでなく、「グローバル人材」「キャリア」「モチベーション」など、横に派生するカテゴリーを設定して広がりを出せば、より充実したラーニング・ジャーナルになります。

もし特定のカテゴリーだけ投稿数が増えていったなら、必要に応じてそれをいくつかに分けるといいでしょう。 そのほうが、あとで調べるときに便利です。例えば「リーダーシップ」といったカテゴリーだけ記事が100を超えた場合には、そのカテゴリーを「チームビルディング」「コミュニケーション」「モチベーション管理」など、さらに分類するのです。ここは自分の勉強したいテーマによって使いやすいようにアレンジしてください。

未来の自分のモチベーションを上げる

Step 3 記録する

語学習得など時間が成果につながりやすいもの、また勉強とはジャンルは違いますが、ダイエットや運動など習慣化が重要なものは時間を記録することで見える化します。たとえばStudyplusなどは、シャドーイング○分、パーソナルレッスン○分、単語アプリケーション○ワード、などと書き込むことでグラフ集計してくれるので継続のモチベーションにつながります。ちなみに私は、エクササイズはアディダスのアプリケーションを使っています。

SNSを使った大人の勉強継続のコツをお伝えしてきました。継続は力なりです。学んだことのアウトプットや、モチベーション維持にSNSを上手く使って、仕事も学びも諦めない1年にしていきましょう。

清水 久三子:アンド・クリエイト代表取締役社長・人材育成コンサルタント

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