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「最悪と最高」2つのシナリオから夢の実現まで 憧れの女性に好意を寄せる男性の例から考える

東洋経済オンライン / 2024年2月18日 15時0分

彼「付き合いたくない」

私「あなたには本当の友人がいるでしょう。本当の友人ならそういう状況であなたを批判せずに支えてくれるはずだし、私もあなたを応援する。あなたが困っているときに人々が冷たくするなら、そんな人たちはこちらから願い下げよ。それがその人たちの本性だからね」

彼「なるほど」

私「彼女に断られて失うものは何だと思う? たしかにそのときはプライドが傷つくよね。でも、しょせんそれが最悪の事態。それで職場の人たちが冷たくするなら、その人たちの人間性がわかっていいでしょう。

その一方でうまくいく可能性もあるなら、思い切って少し恥をかく価値があると思わない? 恐怖と向き合って自分を奮い立たせることで、将来、その経験は勇気が必要な状況で有利に働くはずだよ」

彼「うん、よくわかった。明日、勇気を出して彼女を誘ってみる」

最悪の事態を想定して分かったこと

彼は段階を追ってシナリオを検証し、メリットとデメリットを客観的に比較することができました。

この準備は最悪の事態を想定するのに役立っただけでなく、自分が抱いている恐怖の大半が根拠に乏しいか、うまくいった場合の恩恵にくらべて取るに足らないことを理解するのに役立ちました。

私たちが乗り越えられないものは、死を除いてほかにありません。立ち直る力があれば、より強く、より賢く、より早く目標を達成することができます。

恐怖を乗り越えて突き進むためのもう1つの素晴らしい方法は、「自分が得ることのできる恩恵に注目する」ことです。リスクをとる価値のある結果が得られそうなら、乗り越えられない恐怖はありません。

起こりうる最悪の事態ばかり想像するのをやめて、起こりうる最高のシナリオを想像してください。先ほど紹介した、職場の女性に惚れ込んでいる若者の話に戻しましょう。

私「なぜその女性を誘いたいの?」

彼「綺麗だし、魅力的だし、おもしろいし、頭がいいから。彼女はいつも職場の人たちを楽しい気分にさせてくれるんだ」

私「なるほど。ではもし彼女を誘って了解してくれたら、どういうことになるの?」

彼「デートをすることになる」

私「それでどうなるの?」

彼「わからない」

私「言葉を濁さずに、しっかり答えて」

彼「デートをして親しくなって結婚する。子どもを2人ほどつくって幸せに暮らす」

私「それは素晴らしいわね。それだけの恩恵を得る可能性があるなら、断られて職場の人たちの前で気まずい思いをしても、どうということはないじゃない」

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