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未婚男女が「結婚相手に求める条件」ランキング 大規模調査で判明したジェンダーレスな価値観

東洋経済オンライン / 2024年2月18日 7時20分

例えばオンライン婚活で画面を見た瞬間、気に入った(若い)女性がいないとみると、いきなり画面から退出する男性や、オンライン婚活の最中、画面の向こうで許可もなく飲酒を始める方など、あまりに自分本位な態度でさすがに「人柄がいい」とはいえません。

2位には男女とも「家事・育児に対する能力や姿勢」が支持されています。男女ともに9割以上が条件としているため、「僕・私のママの代わりを探すような婚活」はそれだけで不利となることがわかります。また、男女で5ポイント超の乖離がみられ、女性のほうが男性よりもより多く「家事・育児に対する能力や姿勢」を相手に求める条件としていることも示されています。

これまで何度も、統計的に見て年の差婚が極めて難しいことをお伝えしてきましたが、中高年ほど仕事と家庭の男女の役割分業的な考えが強いために、この「家事・育児に対する能力や姿勢」で若い世代から切られてしまう可能性が高いことは理解しておくべきでしょう。

女性が男性の仕事に合わせて当たり前という偏見

3位は男女ともに「仕事への理解と協力」でした。これに関しては、女性のほうが男性よりもやや高くなっています。女性が男性の仕事に合わせて当たり前、というアンコンシャス・バイアスが、残念ながら特に地方の婚活においてお見合いの「2回目への壁」にもなっているようです。

男性側が女性の容姿(写真)や年齢だけでお見合いを申し込み、お見合いの際に相手の女性の仕事についてまったく質問しない、関心がない、結婚後住む場所について男性側の仕事や親の都合だけで考えていることがわかるような話を持ち出す、といった面をみせてしまい、「いったい、私のプロフィールの何を見て彼は申し込んだのですか」と女性側が怒り心頭で、お見合い後すぐに打ち切りの連絡を支援者にしてくるといったケースが少なからず発生しています。

「経済力」の回答について確証バイアス的な見方をする(結論ありきでデータを解釈する)人が一定数いるため、注意喚起しておきたいと思います。女性は9割、男性は5割が条件に挙げています。この差をもって「やはり女性はお金か」というのは少々乱暴な読み方です。

日本はOECD加盟38カ国中、ワースト4の男女の賃金格差の国で(ワースト1位は韓国)、男女間に2割以上の賃金格差があります。そもそも男性より女性が稼げない特性を明確にもつ社会において、女性が男性より相手に「経済力」を求めない方が不自然(よほどの豪傑)ともいえるでしょう。

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