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あのトランプも恐れる「テイラー・スウィフト」の力 「バイデンを支持しないでほしい」とメッセージ

東洋経済オンライン / 2024年2月18日 7時0分

あのドナルド・トランプですら彼女の影響力に脅威を感じている。2016年の大統領選で、ハリウッドの大物をごっそりと支持者に引きつけたヒラリー・クリントンを見事に破ってみせたトランプは、セレブが何を言おうと気にかけないという態度を取ってきた。しかし、インスタグラムの投稿ひとつで3万5000人に投票者登録をさせてみせた彼女は、無視できないようだ。

スウィフトは、2020年の選挙でバイデン支持を表明していた。今年の選挙でもバイデンを相手に闘うことになりそうなトランプは、スーパーボウルの試合前、自身のソーシャルメディアを通じ、スウィフトに、「バイデンを支持しないでほしい」というメッセージを送っている。

その投稿で、トランプは、自分が大統領だった時に、 デジタル配信の時代に合わせ、音楽の著作権をアップデートする新しい法律を通したことを強調。彼女にもっと儲けさせてやった自分ではなく、バイデンを支持するなどあり得ないとしたうえで、「それに私は彼女の恋人トラヴィスも好きだ。彼はおそらくリベラルで、私のことなど嫌いだろうが」と、ケルシーにまでリップサービスをしている。

そしてデジタル配信といえば、今月、スウィフトは、この分野でもまた型破りなことをやってみせたばかりだ。映画『テイラー・スウィフト:THE ERAS TOUR』の全世界配信権を、なんと7500万ドル(およそ113億円)でディズニープラスに売ったのである。

「Puck」が伝えるところによると、Netflixやユニバーサル・ピクチャーズと競り合った末の獲得とのこと。配信されるのは「テイラーのバージョン」と呼ばれるもので、上映時間2時間49分の劇場版になかった歌が5曲足されている。つまり、劇場に足を運んだファンも、また観る意味を感じるということだ。

いや、その5曲がなかったとしてもファンはまた観るのだろうから、彼女の抱える膨大なファン層を引きつけておくうえで7500万ドルは高くなかったということだろう。ディズニーのCEOボブ・アイガーは、「『テイラー・スウィフト:THE ERAS TOUR(テイラーのバージョン)』を、観たい時にいつでも観られて感動できることを、観客はきっと喜んでくれるでしょう」と語っている。

この契約を待つまでもなく、スウィフトはすでにこの映画で大儲けをしている。スウィフトが自前のカメラマンで自分のコンサートを撮影し、スタジオを介さずに映画館チェーンAMCと上映の交渉を直接行い、宣伝も自身のソーシャルメディアに限ったこの映画の売り上げのほとんどは彼女の懐に入ったのだ。

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