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松山英樹「米ツアー大逆転V」で手にした驚きの賞金 "日給"は57万ドルでドジャースの大谷を上回る?

東洋経済オンライン / 2024年2月21日 11時40分

松山が勝利したジェネシス招待は、そのシグネチャー・イベントの1つだった。賞金総額が2000万ドル、優勝が400万ドルという、ウッズの言葉ではないが、賞金も「とてつもない」金額になった。

2000万ドルは、日本円換算だと約30億円。日本ゴルフツアー機構(JGTO)が主管する2024年日本男子ツアーの賞金総額が約30億8800万円になっている。米ツアーのシグネチャー・イベント1試合分と、日本ツアー全体23試合分が、円換算すると同じぐらいということになる。

また、松山の米ツアーでの生涯獲得賞金額は4853万1991ドルに積み上がった。生涯獲得賞金ランクでは14位に入っている。今のレートで換算すると、72億8000万円ほどになる。日本の生涯獲得賞金ランク1位は尾崎将司の26億8883万円余。すでに倍以上を稼いでいる。

やはり、米ツアーには「夢」がある。

30代としての新しい戦い方

松山は今回の大会で、米ツアーの出場試合数が250試合に到達したという。

ご存じの通り、日本男子選手として初めて4大メジャー大会の1つ「マスターズ」に勝った日本の第一人者。ただ、近年はあまり結果を出せていなかった。

2021年マスターズで勝ったころから、すでに背中や首に故障を抱えていた。

タイガー・ウッズが登場した1990年代後半からアスリートゴルファーという言葉が生まれ、用具の進歩もあって、ドライバーの飛距離が伸び、米ツアーでは300ヤード以上をまっすぐに飛ばさないと勝負にならないといわれるようになった。

松山は体格的には海外の選手に引けを取らないが、それでもトレーニングでさらに体を大きくしていった。飛距離も300ヤード以上を飛ばし、8勝を挙げてきたが、30代になって体に負担がかかっていたのは否めない。

ドライバー平均飛距離も300ヤードを割り、今年は295ヤードと、20代のころより10ヤード以上は落ちているが、今回の大会、特に最終ラウンドのアイアンショットは抜群だった。30代としての新しい戦い方ということになるのだろうか。

優勝インタビューでも「もう優勝できないんじゃないかって思いました」と、話しているが、本音だったかもしれない。

昨シーズン終了後には日本に帰国して治療するなどしていたと言い「昨年まではいつ痛みが出るか不安がありましたけど、今年はストレスフリーで(ゴルフが)できています。今週もほぼ問題なかったですね」というのが大きかったようだ。

世界ランキングも2017年に最高の2位になってから下降して、ジェネシス招待前までは55位に落ちていた。今回の優勝で世界ランクは20位に上がった。

オリンピックのリベンジを見たい

久々の勝利で、体調にも自信が戻ってきたのは、オリンピックの年に頼もしいところだ。

パリオリンピックでのゴルフ競技は、6月の全米オープンまでの世界ランクで決定する予定。各国・地域の出場人数は世界ランク15位以内なら最大4人、16位以下の場合は最大2人となるが、松山の日本選手最上位は動かないだろう。

東京オリンピックでは銅メダルのプレーオフに敗れて4位だった。そのリベンジを見たい。

赤坂 厚:スポーツライター

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