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東大合格する生徒「わかる」と簡単に言わない理由 完全に理解していなくても、つい装ってしまう

東洋経済オンライン / 2024年2月23日 12時30分

この状況を、『ドラゴン桜』の中ではどのように改善しているのでしょうか? 桜木先生は作中で、この2人を教壇に立たせて、年下の1年生たちに勉強を教えるように指示しています。

このように、「わかったふり」をしない、ということができるのは、1つの技術と言っても過言ではないのです。

「わからないこと」を「わからない」と素直に表現することができる子というのは、ほかの子に比べて「なんだか自分だけわかってないみたいで恥ずかしい」と感じてしまう場合も多いのですが、まったくそんなことはなく、むしろ素晴らしい才能を持っていると言っていいのです。ですから、「わからない」と言ってきた子供に対しては、むしろ「おお!よく言ってくれたね」と褒めるべきです。

子供が素直に言うことができない環境

逆に、親御さんや先生がこうした生徒を邪険に扱ってしまうことは多いですが、それは「子供がわからないということを素直に言うことができない環境」を作ってしまっています。

説明に対して「理解できない」という反応をした子に対して「どうしてわからないんだ」と言ってしまったり、何度同じ説明をしてもわからない子に「わからないわけがない」と言ってしまったり、そうしたことの積み重ねが、子供が素直に「わからない」と言えなくなってしまう環境を作ってしまうことも多いと思います。

子供の「わからない」に寛容になること。これも、教える側が持つべき1つのスキルだと言えるでしょう。

川本 雄介:東大セミナー講師、ドラゴン桜コース責任者

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