「ソフト老害」と言われかねない上司の口癖3選 形だけの共感で、問題解決はしない残念な態度
東洋経済オンライン / 2024年2月26日 6時50分
(3)自分の非を認めない
自分の非を認めない、間違いを訂正しない姿勢は不誠実だ。まさに若者に対して「示しがつかない」態度である。間に挟まれる30~40代社員は手を焼くことだろう。
(4)年寄扱いされると怒る
年齢を理由に特別扱いされること、特に能力面で疑問視されることに敏感な人がいる。決して卑下する必要はないが、正しい自己分析は必要だ。年齢など関係なく、必要な能力、意識が足りないのなら謙虚に受け止めて改善する姿勢を示すべきだ。
「老害」と思われてしまう人の最大の特徴は、やはり「上から目線で自分の意見を押し付ける」ことだ。パワハラとまでは言えないが、若手社員の意見に耳を傾けず、自らの考えを一方的に通そうとする姿勢は、チーム内の空気を硬直させ、心理的安全性を著しく低くするだろう。
「ソフト老害」と思われる人は共感力が高い?
それでは「ソフト老害」とは、どんなものか? 40代になって職場で上と下の間に入り、上の世代を配慮しつつ、下の意見もうまく取り入れようとしたが、それでも下の世代からは「老害」と思われてしまう行動を指すそうだ。
この文章を読んで「なるほど!」と思わずに、「仕方ないじゃないか」と思われた方は注意してほしい。だから、50~60代の言動は「老害」とされ、30~40代は「ソフト老害」と揶揄されてしまう。
つまり、ここにある問題は一つ。それは「共感力」だ。「エセ共感」と呼んだらいいか、「なんちゃって共感」と表現したらいいのか。表向きだけ傾聴し、共感したフリだけするのはやめよう。そうしないと、
「うちの課長も『ソフト老害』だと思う」
と言われかねない。
「ソフト老害」と思われる人の口癖3選
それでは、「ソフト老害」をさらに理解できるよう、そう思われがちな人の口癖を3つ紹介しよう。
(1)「部長は言いだしたら聞かないからなぁ。ここはガマンするしかないな」
私は企業の現場に入って目標を絶対達成させるコンサルタントだ。上司の多くが、若い部下に対してこのような愚痴をこぼすシーンをよく目にする。
「最近の若い子は、まるで言うことを聞かない。どうしたらいいんだ」
このように文句を言っているにもかかわらず、自分より上の部長や社長のことは、
「一度言いだしたら聞かないからなぁ」
だなんて呑気に言っているのだ。
「言っても聞かない」
「言いだしたら聞かない」
どちらも同じようなものではないか。忖度してないで、もっと経営陣にも文句を言えよと、頭がいい若者なら、そう思うに違いない。
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