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職場で「辞める辞める詐欺」する人の超残念な盲点 頻繁に「辞める」と言うリスクをわかっていない!

東洋経済オンライン / 2024年2月26日 11時50分

会社を辞めたいと言うのは、「私は今の職場に対して愛社精神がありません」とアピールするようなものです。会社もいつ辞めるかわからない人を昇進させたり、大事な仕事を任せたりすることはできません。社内での待遇はますます悪くなっていくでしょう。

また、「辞めたい」と言えば、上司や同僚は「自分も不満の対象や原因の一端ではないか」と感じます。そうなれば、人間関係もぎくしゃくしていきます。

だから、本当に会社を辞める決意が固まるまでは、「辞める」とは言わないほうがいいのです。できれば次の転職先にメドがつくまでは、今までどおりにしていたほうがいいでしょう。

会社を「辞める」と言えば一時的にはかまってもらえますが、それを切り札に使えるのは一度きりです。繰り返せば確実に社内での居場所がなくなっていきます。少しくらい愚痴を言っても、退社の意思をちらつかせたりしなければ、まだ後ろに戻ることができます。

本当に辞めるつもりはなく、会社への不満を伝えるために「辞める」と言ってしまう人は、自分のためにも不満の伝え方を改めたほうがいいでしょう。

有能な人が突然退職してしまう理由

会社を辞めない人が「会社を辞める」と言って残り続けるのに対し、本当に有能な人がある日突然「退職」してしまうのはなぜなのでしょう? それは多分、有能な人の大半が、どこに転職しても問題なくやっていけるからです。

何度も「辞める」と言って会社を辞めない人が、自信がなく自己評価が低いのに対して、有能な人は普段から正当な評価を受けているため、自信がある人や、自己評価が高い人が多いです。

そういう人が転職を決意するときは、ネガティブな事情からではなく、もっといい条件の会社への転職だったり、自分が本当にやりたいことをするためだったりします。どこに行っても通用する自信があるから、退職への迷いや不安も少ないのです。

また、会社を辞めない人が転職活動に不安を抱いたり面倒になったりするのに対し、有能な人は退職を引き留められることのほうが面倒に感じます。辞めるそぶりをちらつかせれば、上司に引き留められたりもするので、事前に相談もしません。秘密裏に着々と退職の準備を進めて辞めていきます。だから、有能な人の退職ほど「突然」に感じてしまうのです。

職場に問題があるのかもしれない

前項で、「会社を辞める」と発言することは、社内での印象を下げることになると書きましたが、有能な人ほどそういったリスクをよくわかっています。社内で愚痴を吐いても仕方ないし、わざわざ自分の立場を悪くする、あるいは信頼を欠く行動をしません。

会社に居続けるつもりはなくても、立つ鳥跡を濁さずで、最後まで問題を起こさないようにします。なぜなら、転職する人は今までのキャリアを生かすことが多いので、次に選ぶ仕事によっては、今の会社が今後の取引先の1つになることもあるからです。トラブルを起こして辞めるよりは、問題なく綺麗に辞めたほうが先々まで都合がいいのです。

有能な人は退職のリスクについても十分考えているので、今の会社に将来性を感じ、十分成果を発揮できる場所だと感じれば、無理に退職を考えることはありません。

もし、自分の会社は有能な人ほどすぐ辞めてしまう会社だな……と感じたら、その職場に問題があるのかもしれません。「今の時代はよくあること」で片づけず、社内環境や仕組みを見直す機会として、生かしたほうがいいと思います。

Jam:漫画家・イラストレーター・ゲームグラフィックデザイナー

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