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部下の「わかりました」はなぜ信用できないのか イメージの「解像度」を上げる3つのフレーズ

東洋経済オンライン / 2024年2月28日 6時50分

「レーザー加工機とは、レーザー光をレンズで絞って金属板にあてて切断する機械です。たとえるとしたら、 虫眼鏡に太陽光を集めて黒い紙を焼くのと同じです」

と言われたら、イメージしやすくなります。

このように、イメージがしづらい言葉や専門用語などは、具体例や誰でも知っているようなものにたとえましょう。

イメージの「解像度」を上げるフレーズ③

相手の頭の中でくっきりイメージできるように、「解像度」を上げていくフレーズの3つめはこちらです。

「具体的には」

「詳しく言うと」

これは、例えば「自信がない」「楽しい」などのように、「解釈」や「感情」について説明するときに使うと効果的です。

人の内面を表す言葉は、具体的なイメージができません。相手は自分の経験をもとに想像するしかないのです。しかし、「解釈」や「感情」そのものを説明することは難しいですよね。せいぜい、「胸が締めつけられるような」とか「口から心臓が飛び出そうな」といったように表現するくらいでしょう。でも、「具体的なエピソード」を添えると、「解釈」や「感情」そのものを説明しなくても、相手に伝わります。

「書くことに自信がなかったが、コツがわかったら楽しく書けるようになった」では、ボンヤリとしか伝わりません。イメージができないからです。

「書くことに自信がありませんでした。具体的には、A4の紙1枚の企画書を書くのに、2、3時間かかっていました。そうして作った企画書も、上司からダメ出しされていました。でも、コツがわかったら、数十分で書けるようになり、上司からもほめられるようになりました」

このように、「具体的なエピソード」があるとどうでしょうか。情景が目に浮かび、「どのように自信がなかったのか」「楽しく書けるとはどういうことか」が、わかりやすくなりましたね。

人の内面を説明するときは、内面そのものを説明するのではなく、具体的なエピソードを添えて説明すると、伝わりやすくなります。

代名詞ではなく「固有名詞」を使う

「彼」「彼女」といった代名詞や、「これ」「それ」などの指示代名詞を使うと、何度も同じ言葉を繰り返さずに済むという利点があります。しかし、具体的に何を指すのか、誰にとっても明らかでない限り、こうした代名詞や指示代名詞をビジネスの場面で使うのは避けましょう。なぜなら、ビジネスでは「誰もが同じ解釈ができるように説明すること」が求められるからです。

「あの件、準備できている?」と言われても、「あの件」が何を指すのか、わからないですよね。上司は「来週のA社との面談」のつもりでも、部下は「明日の社内会議」のことだと受け取る可能性もあります。ですから、正確に伝えるためには、

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