1. トップ
  2. 新着ニュース
  3. 経済
  4. 経済

「悠々自適?」家計調査に見るシニアの暮らしぶり 肉・魚・野菜をしっかり食べ、酒も飲み、教養にも投資

東洋経済オンライン / 2024年2月29日 12時30分

自宅での暮らしぶりをいろんな面からチェックしてみよう。

光熱・水道費:シニアは17万3868円で平成世代12万1423円の1.4倍。シニアは家に滞在している時間が多いのだろう。

家具・家事用品:シニアは7万8609円。平成世代5万4805円の1.4倍。家具へのこだわりだろうか。

被服・履物:こちらは好対照。シニアの4万5600円に対し、平成世代は8万1504円も消費している。ファッションへの関心度は若い世代が上回っている。とくに女性の34歳以下は9万5264円と飛びぬけて多い。

教養・娯楽:シニアは20万5835円で、平成世代27万8977円の74%の水準。ただし新聞購読費はシニアが2万5305円と平成世代の503円を圧倒している。放送受信料もシニアは2万5898円で平成世代4885円の5倍以上。新聞・テレビはシニアなくして存在が危うい状況になってきている。一方、入場・観覧・ゲーム代となると平成世代5万8119円の独壇場。シニアは2万0546円で大きく引き離されている。

保健医療:ここはシニアが手厚い。年間10万0658円で、平成世代6万1406円の1.6倍を使っている。医薬品も2万2603円で平成世代7885円の3倍近い水準だ。たばこは平成世代が1万1544円、35-59歳がもっとも多く3万3921円、シニアは1万1462円。平成世代とシニアは同水準だ。

理美容サービス:平成世代が6万8880円で、シニア2万9687円の2倍以上。ファッション、おしゃれは若者か。

ここまでは男女含めたデータであるが、ここからは、さらに男性のデータに絞り、典型的な人物像を浮かび上がらせてみた。

単身シニア男性

バブル景気に浮かれ、リーマンショックに青ざめた世代である。単身理由は未婚、離婚、死別とさまざま。年間の消費支出は186万2588円。食料費は57万2256円で消費支出の3割を占めている。食事は好きな魚を中心に、体力づくりのために肉もしっかり食べる。

野菜は平成生まれの若者と比べ3倍も摂取。子どものころからの習性で牛乳はしっかり飲み、腸内環境を意識しているのかヨーグルト摂取も多い。酒は家飲み中心で外食はあまりしない。

家にいる時間が多いので光熱・水道代の負担は大きい。主な情報収集源は新聞で年間2万7653円も支出。NHK受信料(1万2729円)を加えた放送受信料は2万7593円で他世代よりも圧倒的に多い。

この記事に関連するニュース

トピックスRSS

ランキング

複数ページをまたぐ記事です

記事の最終ページでミッション達成してください