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「子供の成績が下がる」家庭に共通しているNG要素 親の機嫌がいい家庭ほど、成績は伸びやすい

東洋経済オンライン / 2024年2月29日 15時0分

以前の記事(東大合格する生徒「わかる」と簡単に言わない理由)でもご紹介しましたが、「わからないことを素直にわからない」と言ってくれる生徒のほうが、成績が伸びやすいことがあります。

それはつまり、精神的にオープンで、他人からの指摘をしっかりと受け入れられる「精神的な余裕」が必要だということにほかなりません。

ですから、心をオープンにしてくれている状態であれば、勉強の成績は上がりやすく、心を閉ざしてしまっている状態では子供の成績は上がりにくいのです。親子仲がよく、家庭環境に余裕がある家庭のほうが、うまくいく場合が多いわけですね。

また、もう1つ仮説として考えられるのは、コミュニケーションです。親の機嫌が悪いと、子供とのコミュニケーションが減ってしまいます。

東大合格を目指す漫画『ドラゴン桜』ではこんなシーンがあります。

※外部配信先では漫画を全部閲覧できない場合があります。その際は東洋経済オンライン内でお読みください

この漫画にもあるとおり、学力のアップには、「コミュニケーション」が大事です。普段の生活の中で、親が「なぜ?」と聞くことによって、子供に思考させる余地を与えることが、ポイントの1つだと言えます。

私はこの状況をよく、「コミュニケーションのラリーが行われている」と説明します。

問いかけを行うことで、子供の成績は伸びる

例えば「今日のサッカーの試合、どうだった?」と子供に聞いて、「うーん、あんまりうまくいかなかったんだよね」と返されたとします。その場合、「そうなんだ」と言うだけなのか、「どうして?」と聞くのかによって、子供の学力は変わってきます。言うまでもなく、「どうして?」ときちんと問いかけを行うと、そこにコミュニケーションのラリーが発生します。

1つの話題に対して、「なぜ?どうして?」という深掘りを親御さんがしっかりしている家庭は、子供の成績が上がりやすいのです。

逆に、親御さんがコミュニケーションを疎かにしてしまうと、子どもは思考することをやめてしまいます。こうなると、あまり学力は伸びません。親の機嫌がよく、親子の仲がいい家庭は、コミュニケーションが増えて成績が上がりやすいのです。

もしこの記事を読んでいるのが親御さんであれば、ぜひ、「子供の成績について叱る」前に、「自分の機嫌のほうを直してみる」ということを意識してもらえればと思います。もしかしたら、それだけで子供の成績が上がることがあるかもしれません。

川本 雄介:東大セミナー講師、ドラゴン桜コース責任者

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