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賞金額は1年で3億「双子の女子プロ」が人気の理由 支援する企業は10社超、今年はANAが新規で契約

東洋経済オンライン / 2024年3月1日 10時0分

姉妹の場合、ほとんどのスポンサーがプロ入り前、あるいはツアー優勝前だった。今後新たなスポンサー企業や契約更新の時は、契約条件が上がることが予想される。

姉妹を支援する、いくつかのスポンサー企業に話を聞いてみた。

ヨネックスは、姉妹がゴルフを本格的に始めたときから、ゴルフクラブなどの用品をサポート。プロ入りした2021年からは用品用具契約をし、クラブ、キャップ、キャディーバッグ、傘を現在使用している。

担当者によると、姉妹は小学校2年生のとき、父親の雄士氏に連れられて埼玉県入間市にあるゴルフ練習場に行ったのが、ゴルフに触れた始まりとのことである。

練習場で、今も姉妹のコーチをしている永井哲二インストラクターと出会い、小学校6年生のときからヨネックスのジュニアモニターとしてゴルフ用品の提供を受けていた。両親と姉妹、そして永井氏とヨネックスで面談をした際、両親や姉妹の前向きな姿勢に、採用を決めたという。

「子どものころから姉妹を見ており、陰で努力をしているのを知っている。強くなると思っていたし、2人とも強いのでインパクトがある。2人のゴルフに対する姿勢は素晴らしく、弊社製品に全幅の信頼を置いて試合に挑んでいる。さらにファンを、特にジュニアの子どもたちを大切にしている」(ヨネックス担当者)

プロゴルファーとの契約は宮里藍以来

姉妹のプロ入りからスポンサーとなっている小泉は、丸山茂樹ジュニアファンデーションに協賛している。同社グループの大澤誠氏によると、その大会で姉妹を紹介され、プロテスト前にスポンサーとなる意思を伝えたという。

「岩井姉妹の身体能力の高さや、純粋にゴルフを愛し、前向きに取り組み、厳しいトレーニングにも耐えている姿を知り、サポートをしている」と大澤氏は話す。

所属契約を結んでいる本田技研工業のスポーツプロモーション部部長・松浦康子氏は、「HONDAは夢とかチャレンジを大事にしてきた会社で、岩井姉妹は企業姿勢に合致する。2人は非常に高い夢を持ち、真っ直ぐにチャレンジしている。その姿に共感し応援を決めました」と話す。

HONDAがプロゴルファーと契約したのは、2007年の宮里藍以来だ。「彼女たちの夢がどんな形で実現していくのか。世界にも羽ばたいてほしいですし、しっかり見届けていきたい」と松浦氏は言う。

岩井姉妹と所属契約する効果については、「社内向けではHONDAの企業姿勢、グローバルブランドスローガンの"The Power of Dreams"を体現している2人なので、従業員の意識変革向上の一助となっている。社外向けでは、ゴルフトーナメントは北海道から沖縄まで開催されるので、それぞれの地域のお客様、販売会社、スタッフほか、新しいファン作りに貢献してくれている」

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