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「飲めるようになってきた人」に潜む怖いリスク お酒に強い人と弱い人、どんな違いがあるのか

東洋経済オンライン / 2024年3月6日 19時0分

お酒に強いか弱いかは、この酵素ALDH2の活性遺伝子の型によると言われています。

① ALDH2が不活性でほとんど飲めない人(不活性遺伝子型=日本人の1割程度)
② ALDH2が低活性である程度は飲める人(低活性遺伝子型=日本人の3、4割程度)
③ ALDH2が高活性でお酒に強い人(活性遺伝子型=日本人の5、6割程度)

日本人に特徴的なのが、2番目の「ALDH2があまり働いていないけれど、ある程度は飲める人」。モンゴロイド系と言われる中国、韓国、東南アジアの人種に多く、ヨーロッパやアフリカの人たちにはあまり見られないタイプです。

ALDH2の酵素が低活性型の人は、お酒があまり強くなく、あまりたくさん飲めないのが特徴です。

ただ、このタイプであっても頻繁にお酒を飲むうちに、量を飲めるようになったり、高い度数でも平気になったりします。

アルコールの耐性がつくわけです。この耐性は、「脳のアルコールに対する感受性」によると考えられています。

飲酒の習慣が続けば脳がお酒に慣れ、感受性が低下するため、少量のお酒では物足りなさを感じてさらにお酒を求めるようになります。

飲み方の自己チェックを忘れずに

こうして、お酒をどんどん飲んでいるうちに、「飲んでリラックスしたい」「酔って気持ちよくなりたい」など、精神的にもお酒に依存しやすくなり、アルコール依存症になるリスクが高まるというわけです。

仕事だからといって無理して飲んでいないか、以前より飲む量が増えていないか、飲み方の自己チェックが肝要です。

吉本 尚:筑波大学医学医療系准教授・筑波大学健幸ライフスタイル開発研究センター長

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