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東武線「小さな北千住」久喜周辺には何があるのか JR宇都宮線との乗換駅、隣の鷲宮駅は沿線に桜

東洋経済オンライン / 2024年3月13日 6時30分

東武動物公園駅を訪れたときも同じような話を聞いたが、久喜駅周辺にも複数の高校がある。それらに通う人、また東武伊勢崎線やJR宇都宮線の下り方面の沿線にも高校があるからそこに通う人もいる。朝の通学時間帯には沿線から学生たちが殺到する。久喜駅はまさにそうした通学路線の中枢というわけだ。

久喜駅では日中、都心方面からやってきた急行はここで終着となって、向いのホームの館林方面への列車に乗り継ぐことになる。久喜駅の構内は、こうした乗り継ぎの役割も充分に果たしている。

「昔は貨物を扱っていたので、構内が広いんです。いまは下りホームになっていますが、ちょうどそのあたりに貨物のホームがありました。貨物列車はここで東武からJRの線路に移っていたので、渡り線も設けられていたんですよ」(色川駅長)

広い構内を活用した列車運用

そう教えてもらったので、下りホームの端っこからJRの線路との間を眺めてみたが、もちろんもう痕跡は消えている。

貨物列車が廃止されたのは2003年。下りホームは不要になった貨物エリアに新たに増設されたもので、それ以前はいまの上りホーム1面しかなかった。貨物の廃止とホームの増設が、いまの運転系統を実現し、久喜駅を都心からの列車の終着駅にしたのである。

そんなにぎやかな久喜駅をあとにして、お隣の鷲宮駅に向かう。色川久喜駅長が管理しているのは、久喜駅のほかにこの鷲宮駅がある。2010年に久喜市と合併した旧鷲宮町の代表駅だ。

「鷲宮駅はアニメ『らき☆すた』の舞台になったということで、一時期はずいぶんとたくさんのファンの方が来られました。聖地巡礼の先駆けですね。いまでもカメラを持ってこられる方はいます。また、駅の西側にはわし宮団地という昔ながらの大きな団地もあります」(色川駅長)

鷲宮駅のホームは2面3線。ただし、中央の1線は線路が途中で途切れて車止めが設けられており、事実上2面2線。橋上駅舎から改札を抜けて西口に出ると……ちょっと変わった風景が広がっていた。駅の出口のすぐ先で、小さな川を渡る。駅前のロータリーは、橋の向こうにあるのだ。

鷲宮駅周辺はお花見の名所

駅の下り方(北側)で二手に分かれる青毛堀川の川沿いには桜の木が植えてある。

駅西口のまだ桜の咲いていない川沿い(つまりそれは線路沿いでもあるのだが)を歩いて行くと、ほどなく踏切へ。踏切を渡った先には、鷲宮の町のシンボル・鷲宮神社が鎮座する。

真っ赤な鳥居が印象的な立派なお社。鳥居の前には門前町が形成されていて、こちら側を流れる川沿いには見事な桜が咲き乱れていた。2月から3月上旬にかけて見頃を迎える河津桜だ。

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