「部下や同僚と疎遠に」定年迎える彼が抱く不安 仕事を離れても付き合いたい人を考える必要
東洋経済オンライン / 2024年3月13日 6時55分
いずれにせよ、会社や仕事を離れた場合の人間関係は、同じ組織への所属という関係性がなくなったことで、会社などの組織に所属していた際の協調性や集団性を優先する必要性がなくなる、または薄くなるのです。
一方で、重要性を増すのが、個人的な好みや個々人の魅力などといった、極めて個人的な要素をベースとした関係です。
なぜならば、組織や集団をすでに離れており、「同じ集団に属するメンバーとしての関係性」から、「独立した個人としての関係性」に変わるからです。
関係性のベースとなる要素が変わるわけですから、人間関係も変わって当然なのです。
そういった前提で、ご自身の今後の人間関係やご自身の時間の使い方を考えたほうがよいでしょう。
自分が個人として、本当に付き合いたい友人や知人は誰か。
自分が自由に使える時間を持った今、自分は本当に何をしたいのか。
そういったことを考え、維持したい人間関係や時間の使い道を考えるのがよいでしょう。
そう考えると、友人や知人、頻繁に連絡を取り合うヒトたちの「数」はあまり重要ではない、ということに気がつくハズです。
定年後の人間関係において大事なのは、おそらく「数」ではなく、「質」のハズです。
今後ご自身のための、ご自身が思う上質な人生や余生を歩みたいと思ったら、その人生なりを一緒に歩むのは気の合う友人や知人がいいに決まっています。
KMさんは「多くはないが語り合える同期や友人がいる」ということですから、それでよいのだと思います。
一個人としての人生を歩んでいく今後は、無理した人間関係の維持や、数を増やすことに意味はないでしょう。
少人数でもいいから、本当に信頼し合える友人がいること。何でも語り合える、相談できるヒトがいること。そのほうが、何人知り合いがいるかよりも大切です。
ようは人間関係の人数ではなく、人間関係の質が大切なのです。
ですから、仮に定年後に今までの人間関係の中から疎遠になるヒトが出てきても、それは仕方がないことなのです。
自分がよかれと仮に思ったとしても、相手が自分を本当にどう考えているかはまた別問題ですから、あくまでも双方の気が合った場合のみ関係は維持される、くらいに考えていたほうが気も楽なハズです。
今までの人生は付き合う人数を増やすフェーズであったかもしれませんが、今後は(言い方は極端ですが)断捨離して、仕事や組織ベースから、本当の意味で個人ベースでの付き合いを開始するフェーズなのかもしれません。
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