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「モンスター中途社員」の採用を防ぐ具体的な方法 自己中心的かつ理不尽な社員を見抜くには

東洋経済オンライン / 2024年3月15日 19時0分

モンスター社員とは、モンスターペアレントなどと同じで、企業や職場をおびやかす、自己中心的かつ理不尽な社員を指す言葉です。

マネージャー経験があるといって応募してきた人を即戦力として採用したら、実際にはそのスキルがまったくないことが発覚。だからといって解雇はできないので、プレイヤーになるように伝えたら逆ギレ。マネージャーとしてはまったく成果をあげないので低評価をしたら「不当だ!訴える!」と騒ぎ出して訴訟問題に発展……。

このような経歴詐称やスキルがない人をはじめとして、遅刻の常習犯、仕事を全然しないサボり魔、協調性が皆無、すぐキレる、何を言っても反抗する、自分の意見が通らないとすぐスネる、「会社が悪い」「上司が悪い」「社会が悪い」と何でも他者のせいにする……など、モンスター社員の事例は枚挙にいとまがありません。

会社には就業規則があり、ルールに違反した社員は懲戒処分にすることが可能です。とはいえ、こうした「困った社員」を入社させるのは極力避けたいもの。周囲に迷惑をかけるモンスター社員を採用すると、他の社員が辞めてしまう人材流出リスクも高まります。どうしたら採用の失敗を、防ぐことができるのでしょうか?

経験豊かな採用担当者でも詐称やモンスター社員を100%見極めることは難しく、採用は常に失敗と背中合わせです。「人は採ってみないとわからない」というのが人事業界の共通認識になっていますが、石橋を叩きすぎると誰も採れなくなってしまうので採らざるを得ない場面もあり、採用はある種の賭けでもあります

とはいえ、「しかたないよね」で済ますことはできません。採用したら、たとえダメでも解雇することは困難です。モンスター社員が入社したら、他の社員の人材流出も引き起こします。ミスマッチの確率は極力下げなくてはいけません。

ミスマッチを避けるために注意すべきこと

まずは「求める人材像」を明確にし、面接でしっかりとコミュニケーションを取りましょう。中途採用の場合、特に重要なのは「前職の退職理由」です。前職を辞めた理由を会社や他人のせいばかりにする人は採用しない方がいいでしょう。他責型の人材は経営者が最も嫌うタイプであり、入社後にモンスター化しやすい傾向があります。

会社都合で繰り返し退職している人も、注意してください。原因は本人の会社選びに問題があると考えられ、自社でもミスマッチが起こる可能性大です。

また、「質問はありますか」と聞いて「大丈夫です」と答える人も採用は避けたほうがいいでしょう。本当に自社で働きたいと願っている人は、当然何か聞きたいことがあるはず。この会社に入って何をしたいのか、そのために何ができるのか。その人がやりたいことを深掘りし、興味関心の対象を探っていきましょう。面接で応募者にたくさん質問してもらうことは、採用のミスマッチを避ける有効な手段の1つです。

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