2024年度に業績が大きく伸びる企業ランキング 海外勢が狙う大型株や半導体関連など50社
東洋経済オンライン / 2024年3月18日 8時30分
ただ、グロース株特有の高PER(株価収益率)がたたり、株価は上値の重い展開が続く。それでも、来期予想PERは100倍を下回ってくる。新年度の純利益予想が見えてくれば、見直される可能性もありそうだ。
同じく時価総額3000億円台のクスリのアオキホールディングス(3549)が6位。北陸最大手のドラッグストアで、今期も生鮮食品の強化が効いて客数が増えるうえ、日用品の値上げ効果もあり増収増益が見込まれる。だが、取締役らへの株式報酬費用があり、利益の伸びは鈍い。これがなくなる来2025年5月期は食品の好調も続きそうで、大幅な増益が見込まれる。
より海外投資家の買いが入りやすい大企業で見れば、9位ニデック(6594)、10位デンソー(6902)、15位日本航空(9201)、20位王子ホールディングス(3861)、36位東ソー(4042)、38位アイシン(7259)、49位三菱重工業(7011)、50位ディスコ(6146)が来期の営業利益が1000億円を超す水準だ。
最も利益額が大きいデンソーは、今期に燃料ポンプのリコールがあっても電動車システムなどが好調で、最高益の見通し。来2025年3月期はリコール費用がなくなることで大幅増益を見込んでいる。
なお、この大企業の中で半導体関連はディスコのみだが、1000億円まであと一歩のところまで迫ったレーザーテック(6920)が45位。28位のアルバック(6728)も半導体関連。ディスコは今期が減益でも来期は利益の急反発が見込まれる。エヌビディアの躍進とともに半導体関連銘柄は人気が強く、新年度の大幅増益の確度も高まっているようだ。
(本記事は「会社四季報オンライン」にも掲載しています)
山内 哲夫:東洋経済 記者
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