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レトロなボディキットが若者の車離れを阻止する 安心の新車ベースでノスタルジーな世界観に

東洋経済オンライン / 2024年3月19日 12時0分

同社の西田 敬さんいわく、これらの車両は往年のカリフォルニアスタイルをモチーフとしており、1990年代に人気を博したシボレー「アストロ」や「トーラスワゴン」などに乗っていたり、当時憧れていたりしたユーザーをターゲットにしたものということで、メッキのバンパーやグリルのほか、ディッシュホイールにホワイトリボンタイヤの組み合わせや、ポップなカラーの2トーンなどは当時のそれらの車両に乗っていたユーザーが憧れていた往年のモデルを彷彿とさせるものとなっている。

そのため、発表した直後はそういった年齢層のユーザーを中心に問い合わせが多かったというが、オートサロンやオートメッセに出展するなかで、意外にも20代の若いユーザーからの反応が良いことに気づいたという。

西田さんが言うには、当時を知らない若い世代にとっては往年のスタイルをまとったキャルズモーターの車両たちは、現代のクルマにはない斬新なスタイルと受け取られているようで、メーカーがリリースする量産モデルにはない魅力を感じているということのようなのだ。

また、そんな若いユーザーの中には、たまたま見かけたキャルズモーターの車両に一目惚れし、ローンを組んでその場で契約する人もいたとのこと。

そのユーザーは、もともとイベントにクルマを見に来たのではなく、イベント内で行われるライブが目的で来場したということだが、気づけばライブの時間となっても熱心に商談を継続。同席した親御さんも、ベースが現行車で信頼性が高いことや先進安全装備も備わっている点などもプラスに作用して無事契約にいたったそうだ。

新車にはない魅力を持ったボディキットの存在

ただ、新車をベースにオリジナルの架装を施しているために、最も安価なベアスでも300万円弱スタートと決して安価というワケではない。しかし若いユーザーの中には自分の気に入ったものを購入するのであれば、少々金額が高くてもそれをいとわないと考える層も少なからずいるようで、予想以上に若いユーザーに契約してもらうことができたと西田さんは話す。

若者のクルマ離れというワードが使われるようになって久しい現代、たしかにクルマ以外にもさまざまな魅力的なガジェットなどが存在し、そちらにお金を使う人が増えているのは間違いないが、クルマを欲しいと思った若い層は今も昔も惜しみなく予算と情熱をつぎ込んでいるようだ。

小鮒 康一:フリー(ライ)ター

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