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子供には生々しい?我が子に「お金の話」NGなのか 新しい概念だからこそ、しっかりと学ぶ必要

東洋経済オンライン / 2024年3月19日 11時20分

損失は同じ金額の利益より2倍も「痛い」という研究もあるほど、人間は損失を嫌うのです。これは生き物としては「とりあえず逃げる」が最適な戦略だった名残だろうと、私は考えています。

お金なら目減りするだけで済むけれども、野生動物が怪我をすれば生存確率は大きく下がる。かなりの確率でエサが手に入るとしても、物音がしたらすぐに逃げるほうが正しい選択だったはずです。

そんな本能を理性で抑えて、現代人は金融や投資において、賢明な判断をしなければならない。しかも、国際比較の各種調査を見ると、日本人の金融リテラシーは欧米諸国と比べてかなり低いのが現状です。「貯蓄から投資」の流れを考えても、公教育も含めて、底上げは急務です。

もっとも私は「金融後進国ニッポン」の未来について楽観的です。金融は苦手ですが、数学や科学のリテラシーでは日本は世界トップクラスです。数字を扱い、合理的に思考する土台はあるのです。「慣れ」と苦手意識の克服が進めば、日本人のお金との付き合い方はぐっとレベルアップするだろうと確信しています。

高井 宏章:経済コラムニスト

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