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家系なのに「二郎系ラーメン」、タブー破った背景 革命的と話題!箕輪家「まるじろう」誕生の経緯

東洋経済オンライン / 2024年3月20日 12時10分

家系のスープとともに、背脂、ウデ肉、バラ肉などをすべて一緒に煮込んでみると、分厚い旨味が感じられ、手応えがあった。

肉ダシのスープで仕上げる濃厚ラーメンといえばまさに二郎系。このスープを使って、二郎系の限定ラーメン「まるじろう」を作り上げたのである。

もともと家系ラーメンを作るために作った豚骨スープに二郎系の肉ダシを合わせたまさにハイブリッドな一杯が生まれた。

「お客さんが喜んでくれることはやるべき」

2月中旬に発売を開始し、YouTuberの動画で口コミが一気に広がり、ネットニュースや箕輪さんのXの投稿などでどんどん拡散されていった。

「1日50人以上はお客さんが増えています。金土日はお客さんが倍になりました。半月で100万円は売り上げが伸びている計算です」(丸山さん)

SNSで一番バズった時には杯数は家系ラーメンの4倍の数が出ており、今でも倍近くは出ているという。家系ラーメン店でほとんどの客が二郎系を食べているという異様な光景になった。

家系ラーメン店で二郎系のラーメンを出すというのは暗黙のタブーだと思っていたが、「箕輪家」ではそんなことはまったく気にしていなかったという。

「お客さんが喜んでくれることはやるべきだとシンプルに考えています。『箕輪家』では今までもスナック営業や限定のカレー、麻婆豆腐などいろいろなことにチャレンジしてきました。『まるじろう』もその延長だと考えています」(丸山さん)

「おっさんの快楽」を女性にも開放

実際スタートしてみると、美味しいという声が圧倒的に多く、意外とネガティブな意見は少なかった。創業時からずっと変化し続けている「箕輪家」だったからこそできたことかもしれない。

「やはり箕輪さんがやっている店というところも大きいのだと思います。常識をぶっ壊していこうという箕輪さんらしい考え方にも通ずるものだったのかもしれません」(丸山さん)

「まるじろう」の展開は箕輪さんの指示ではなく、丸山さんのオリジナルのアイデアではあるが、「箕輪家」らしいコンセプトだということでお客さんにも広く受け入れられたのだろう。箕輪さんは次のように語る。

「オープンの頃から、『有名人がやってるだけで中身がない』と言われたり、アンチにお店に行ってもいないのに口コミに1をつけられたりなど、散々叩かれた歴史があるので、もはやタブーも突破できるのかなと思っています。

『まるじろう』は女性のお客さんもとても多いです。女性も二郎を食べたかったけどハードルが高かったのかなと思います。私の好きなサウナもそうですが、おっさんの快楽を女性にも開放するとはやるのかなと思いました」(箕輪さん)

20年以上食べ歩きをしている筆者でも「新感覚」

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