1. トップ
  2. 新着ニュース
  3. 経済
  4. ビジネス

卒業式で「袴に振袖を合わせる」のはアリかナシか 最近は「くすみカラー」の袴スタイルが人気に

東洋経済オンライン / 2024年3月25日 14時0分

実際に宝塚音楽学校の卒業式は、黒紋付に緑の袴ですね。女性は19歳で厄を迎えるので、その厄よけに黒紋付をつくるのがならわしです。紋付に入れる五つ紋は、背中の紋がご先祖、両胸が父母、袖は兄弟姉妹を現していて、先祖、家族が守ってくれるお守りになるからです。袴スタイルで、最高に礼をつくすスタイルは、黒紋付に袴姿です。

袴姿を制服スタイルととらえるなら、着物は色無地や小紋でもよいでしょう。袖も若い間は長めにすることがありますので、標準の1尺3寸(約49cm)より長い2尺袖(約76㎝)でもよいと思います。足元も、制服スタイルと考えるなら、昔の学生のようにブーツでもいいのかもしれません。

袴姿でトイレに行くのは不便?

ちなみに、小学校でも袴スタイルは増えていますが、最近では、袴スタイルではトイレに行けない、着崩れたときの処理ができないなどの理由で、禁止する学校もあるようです。

着物を日常的に着ている私からすると、着物や袴の着付けは、少し慣れておいたら簡単であり、トイレもスカートとあまり変わらず、何の問題もないと思います。

いろいろお話しいたしましたが、そんなに大げさな決まりごとはありません。着物は丹田を刺激し、心が落ち着くと言われています。1人でも多くの方が着物を着て厳かな気分で、卒業式に出席してくださることが、呉服屋主人の喜びです。
  

池田 訓之:株式会社和想 代表取締役社長

この記事に関連するニュース

トピックスRSS

ランキング

記事ミッション中・・・

10秒滞在

記事にリアクションする

記事ミッション中・・・

10秒滞在

記事にリアクションする

デイリー: 参加する
ウィークリー: 参加する
マンスリー: 参加する
10秒滞在

記事にリアクションする

次の記事を探す

エラーが発生しました

ページを再読み込みして
ください