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老後が不安な人が「モノを捨てるべき」納得の理由 人生に必ずある「捨て期」「捨て活」の勘どころ

東洋経済オンライン / 2024年3月26日 11時40分

体と頭の動きがスムーズなうちから「捨て活」に取り組みたい(写真:HIME&HINA/PIXTA)

人生には「貯め期」があると言われる。夫婦モデル世帯では、

① 子供がいない共働きの時期

② 子供がまだ小学生低学年までの教育費がかからない時期

③ 子供が独立した時期

の3回だが、つまり入ってくるお金より出ていくお金が少なくて済む時期に貯めましょうという話だ。

逆に、人生には「捨て期」もあると感じる。入ってくるお金が少なくなり、もはや増えそうにない時期――例えば定年を迎えるあたりから、捨てることを考え始めたほうがいい。この先も働き続けるとはいえ、収入は下がり、年金生活へのカウントダウンが始まる。老後のお金が不安な人ほど、モノを捨てたほうがいいだろう。捨てることは家計にプラスの影響ばかりだからだ。

まだ早いと思うなかれ。モノを捨てるには、気力と体力、そして処分用のお金が必要だ。いる・いらないの判断をし、捨て方の分別をし、専門業者に引き取りの依頼をする。この作業は、本格的に老後生活に入ってからだと思いのほかしんどい。年配の方の家がモノであふれがちなのは、捨てる行為が実に大変だからだ。体と頭の動きがスムーズなうちから「捨て活」に取り組みたい。

捨てる作業の結果、もう買わなくていいものがわかる

あなたが所有しているモノは、これまでの人生で「必要だ」「手に入れたい」と判断したもののはずだ。しかし、30代に心を揺さぶられたものが、50代でも同じままとは限らない。昔は絶対手放せないと思ったものも、今なら惜しみなく捨てられる。これからの人生にいらないな、と判断できたモノは振り向かずにどんどん捨てていこう。部屋がすっきりすればするほど、これ以上は買わなくていいと感じられるだろう。

捨てられない理由に、「いつか使うかもしれないから」というのがある。しかし、捨てる作業をしているうちに、それを使う「いつか」はもう来ないと思えるだろう。それでも踏ん切りがつかないなら、いつかではなく今日から使ってみる。すると使わなかった理由がわかるはずだ。

シニアになればなるほど、重いもの、収納庫から取り出す必要があるもの、使うために組み立てが必要なもの等は出番が減っていく。そもそも、使っていなかったということは、なくなっても困らないという証拠だ。今のうちに減らしていきたい。

「捨て活」で今後の人生に必要なもの・買うべきものがはっきりすれば、お金の使い方が変わるはずだ。貴重なお金は本当に必要なものに使いたい。

部屋が散らかっていたり、収納家具が多い部屋だと、それにつまずいてケガをすることもある。笑いごとでなく、まだ50代なのに部屋でつまずき、手を付いただけで手首にひびが入ったという声をやたらと聞くようになった。

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