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平気で「だし入り味噌」使う人の超深刻すぎる盲点 一部の"プロ"料理家も薦めるけど…本当にOK?

東洋経済オンライン / 2024年3月27日 8時0分

「だし入り味噌」の人気は大変なものがあって、パウチになっていたり、スティックになっているなど形状もいろいろ出ています。また、インスタント味噌汁、カップ味噌汁に使われているのも、だし入り味噌です。

インスタントといえば、「フリーズドライ味噌汁」も最近は人気です。フリーズドライとは凍結したものを真空に近い状態で乾燥させる方法です。

ただし、いくら技術が進んでも、フリーズドライは味噌を乾燥させるときに水分が出てしまい、香りが飛んでしまいます。

CMで有名料理人がフリーズドライの商品を飲んでみせて「割烹で出せる味ですね」とか言っていますが、お世辞もいい加減にしてほしいと思ってしまいます。

「味噌汁を手軽に、簡単に作りたい」ということならば、だし入り味噌やインスタントを使わなくても自分で作ることができます。

それが「味噌玉」です。

自宅で簡単に作れる!「無添加インスタント味噌汁」

これは味噌に鰹節などのだし、具材を合わせて1食分ずつ丸めたもの。ラップに包んでおけば、お湯をかけるだけでいつでも味噌汁ができます。冷蔵も冷凍も可能です。

安部式味噌玉のレシピ

・味噌 大さじ1弱
・鰹節(細かいもの) 小さじ2分の1
(粉末昆布、いりこの粉末でもOK)

具材は乾燥ワカメ、小ネギ、とろろ昆布、油揚げなど。どれも細かく切って味噌に練り込み、丸めてラップに包んで保存します。
子どもと一緒に作ればいい食育になります。

この味噌玉ですが、料理研究家などが「『顆粒だし』を練り込む」というレシピを発表していてあきれます。

だしの素など使わなくても、鰹節で十分です。

できるだけ細かいものを使ってください。

あるいは粉末昆布、いりこ(煮干し)の粉末にしたものが売られているので、それでも結構です。どちらも無添加のものを選んでください。

九州人の私は、だしといえばいりこです。いりこの粉末はカルシウムも摂れて一石二鳥です。

『安部ごはん2』では「ついつい食べすぎる! おかわり必死のツナの炊き込みごはん」など、味噌汁に合う「無添加ご飯メニュー」をたくさん紹介しています。 

「便利だから」と安易に「だし入り味噌」に頼るのではなく、また「安いから」と値段だけを見て「安い味噌」に飛びつくのではなく、「裏側」「デメリット」をきちんと知ったうえで、「本当にいい味噌」を選び、その美味しさを知ってほしい、と私は強く願っています。

毎日使う調味料にこそ、お金をかけるべきで、その選択が「日々の健康」と「子どもや家族の味覚」を守ることにつながる、と私は確信しているからです。

次回は健康ブームに乗って人気を博している「減塩味噌の落とし穴」について述べましょう。

*味噌シリーズの1回目:味噌の「米・豆・赤・白」の違い、正確に言えますか?
​*味噌シリーズの2回目:平気で「安い味噌」買う人が知らない超残念な真実

安部 司:『食品の裏側』著者、一般社団法人 加工食品診断士協会 代表理事

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