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ホンダ新型「アコード」万人に受けるセダンだった 乗ってわかったシーンを問わない万能さに驚く

東洋経済オンライン / 2024年3月27日 13時0分

なお、ホンダは、2025年に、より高度化した安全運転支援システム「ホンダセンシング360+」をアコードに採用することを発表。「ハンズオフ機能付高度車線内運転支援機能」や「レコメンド型車線変更支援機能」などの新機能も追加されるという。それらの詳細については未発表だが、一定の条件を満たせば、手放し運転も可能になり、車線変更の支援も高度化されるなど、より便利で高い安全性に寄与することが期待できる。

市街地ではEV走行が力を発揮

最後に、市街地を走ってみた印象を紹介しよう。新型モデルでは、走行用モーターのトルクアップなどにより、EV走行できる速度域を50km/hまでに拡大している。これにより、例えば、夜間に住宅街を通過する際などには、より静かな走りが可能だ。

EVモードの設定は、センターコンソールにあるEVスイッチを押すことで可能だ。3つの走行モードを状況に応じ自動で切り替える「AUTO(オート)モード」を、EV走行に固定する「EVモード」に変更すればOKだ。実際に、EV走行で街中を走ってみると、信号待ちからの発進などでも、かなりスムーズに加速する。とても走行用モーターのみで走っているとは思えないほどだ。十分に交通の流れに乗れるから、ストレスもまったくない。当然ながら、室内はとても静かだし、エンジン音がないから周囲の住宅環境にも優しい。

なお、新型では、EVスイッチにバッテリーへの充電を優先する「CHARGEモード」も追加している。例えば、昼間の走行でこのモードを使い、バッテリーへ十分に充電しておけば、夜に帰宅する際には存分にEV走行ができる。新型は、EV走行についても、より自在な選択肢を持たせているといえるだろう。

また、先述した減速セレクターは、渋滞路で頻繁にストップ&ゴーを繰り返すシーンでも便利だった。減速度を上げれば、アクセル操作だけで加速と減速ができるワンペダルドライブを可能とするからだ。とくに最大減速度の6段にすれば、ブレーキ操作なしで、車両をほぼ停止状態にすることができる。信号待ちなどで、完全停止する場合は、最後にブレーキをかけないとクリープ走行してしまうが、一旦停止してしまえば、「オートブレーキホールド」機能もあるため、ブレーキペダルを踏み続ける必要もない。これらにより、渋滞が続く市街地などでも、ドライバーは疲労を可能な限り少なくすることができる。

ほかにも新型アコードには、ホンダセンシング360の新機能として、駐車をほぼ自動で支援する「Honda・パーキングパイロット」も搭載する。これは、例えば、並列駐車の場合、駐車スペース横に車両を停車させ、専用スイッチを押せば、車両が駐車枠を検知しセンターディスプレーに表示。駐車可能な枠を幾つか表示するため、希望の枠を指でタッチすればシステムが作動。ステアリングやアクセル、ブレーキをはじめ、前進・後退などのシフト切り替えまで、一切の操作を自動で行ってくれるというものだ。

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