罹患者数でわかる「大腸がん」都道府県ランキング 3月22日公表、最新版「全国がん登録」データから
東洋経済オンライン / 2024年3月30日 7時40分
がんの多くがそうであるように、大腸がんも初期段階では自覚症状がない。そのため、40歳以上の男女を対象に、便潜血検査による大腸がん検診を受けることが推奨されている。家族歴や既往歴などで高リスクの場合はより早い年齢での検査が望ましい。
早期がんなら5年生存率は90%以上
治療には手術、薬物療法などがあるが、早期発見が大事で、ステージⅠの早期の大腸がんであれば、5年生存率は90%以上と高くなっている。
全国ワーストの青森県だが、青森県がん・生活習慣病対策課に今後の対策を聞くと、「2024年度から新たに、市町村が行うがん検診の精密検査費の助成を開始する」と言う。初回受診費用の自己負担実質無料で精検受診率を上げ、死亡率改善につなげるのがねらいだ。
「がん多発県だからといって、じゃあ、そこから転居すればがんにならないか、というとそういうわけではありません。かかりやすい地域性から、その理由を知って、生活に生かしていくことが大切です」と松田さん。正しい情報こそが、自らの健康を守り、がんリスクを低下させるカギとなりそうだ。
国立がん研究センターがん対策研究所国際政策研究部長
松田智大さん
1996年、神戸大学法学部(医事法専攻)卒業後、東京大学大学院医学系研究科修士課程修了、同博士課程単位取得退学、トゥールーズ第3大学医学部博士課程修了。2006年より国立がん研究センターがん対策情報センターがん情報・統計部研究員、2011年より同センターがん統計研究部室長、同センターがん登録センター全国がん登録室室長などを経て、2021年より現職。専門は疫学、公衆衛生学。著書に『がんで死ぬ県、死なない県 なぜ格差が生まれるのか』(NHK出版新書)。
石川 美香子:医療ライター
-
- 1
- 2
外部リンク
この記事に関連するニュース
-
大和ハウスグループの大和リース株式会社が次世代がんリスク検査「マイシグナル・スキャン」を福利厚生として導入
PR TIMES / 2024年5月17日 11時15分
-
Craif、手軽にがんリスクを早期発見できる「マイシグナル・ライト」をコープさっぽろで提供開始
PR TIMES / 2024年5月15日 12時45分
-
【がんリスクと食生活】「“甘いもの”はがんリスクを上げる」は専門家の間での定説 「黒糖の摂取が多いと罹患リスク低くなる」の調査結果も
NEWSポストセブン / 2024年5月13日 16時15分
-
腐り、朽ちていく…全国158万戸「放置空き家」の実態【47都道府県・最新「空き家率」調査】
THE GOLD ONLINE(ゴールドオンライン) / 2024年5月5日 7時15分
-
岡山大学と両備システムズが開発した早期胃癌の深達度をAIで診断支援するシステムが、医療機器製造販売承認を国内で初めて取得
@Press / 2024年4月24日 12時0分
ランキング
-
1おひとりさまの老後の「住まい」どうする?3つの注意点
オールアバウト / 2024年5月16日 19時30分
-
2白いセダンで「あおり運転」してきたチンピラ風が、顔色“真っ青”になって警察に捕まるまで
日刊SPA! / 2024年5月17日 8時54分
-
3夏に役立つかも 警視庁が“簡易ハエ取り器”の作り方を公開
オトナンサー / 2024年5月16日 22時10分
-
4記念Suica、未使用だと失効 JR東、26年3月31日期限
共同通信 / 2024年5月16日 17時19分
-
5即完売の伝説〝駅の壁チョコ〟3日間限定で復刻 販売は「整理券配布」のはずが...余裕で買えちゃったんですが!?
Jタウンネット / 2024年5月16日 17時38分
記事ミッション中・・・
記事にリアクションする
記事ミッション中・・・
記事にリアクションする
エラーが発生しました
ページを再読み込みして
ください