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厚切りジェイソン流 シンプルな"お金の増やし方" 「Why? 投資の前に支出を見直さないの?」

東洋経済オンライン / 2024年4月1日 7時0分

彼は2007年に100万ドルを使い、インデックスファンドと、優秀なファンドマネジャーが運用するヘッジファンド、どちらが10年後に利益を出すか賭けをしたんだ。

結果はインデックスファンドの利回りが年7.1%、ヘッジファンドが2.2%で、バフェットが見事大勝利を飾ったんだ。

投資のプロでも市場が読めないのに、素人の僕が結果を出せるわけないじゃん。それで、インデックスファンド一択になったんだ。

CRSP USファンドとは

・米国株ファンドを選ぶ

僕が定期的にコツコツ積み立てているのは、米国株のインデックスファンド。全米株式市場の大型株から小型株まで約4000銘柄を時価総額で加重平均した指数である「CRSP USトータル・マーケット・インデックス」という株価指数に連動するものだ。

以前は、ニューヨーク証券取引所やNASDAQ(米店頭株式市場)に上場している企業の中から主要500銘柄を選び時価総額で指数化した「S&P500」に連動するインデックスファンドに投資していた。

でも、中小企業までカバーするCRSP USに魅力を覚えて変えたんだ。

僕に米国で起業した経験があることは知っている? 投資家にもたくさん接したよ。米国人はスタートアップ投資が大好き。もちろん、日本人以上にだ。

投資家のバックアップを受けて、若い企業が飛躍的に成長するチャンスがあるからこそ、CRSP US連動型のファンドを選んだ。組み入れ銘柄が多く、分散投資にもなる。

最近はインド株や半導体関連株に投資するファンドもあるけど、それは分散投資とはいえないから、流行しても僕は手を出さないと思う。

・結局はグローバル投資

米国株だけが対象なら分散投資にならない? それは誤解だよ。だって、僕たちが使うパソコンにはマイクロソフトのOS(基本ソフト)が入っていて、携帯はアップルのiPhone。Googleで検索する。日常的に使っているものは米国発のものだけど、それらの会社は日本だけじゃなくて、ヨーロッパ、インドにも進出している。米国の主要銘柄に投資するというのは、実はグローバル分散投資と変わらないんだ。

ダウ平均が算出され始めた1896年から現在までを振り返ると、ブラックマンデー、リーマンショックとか、何度も暴落したけど、米市場は復活し、結局は右肩上がり。それが米国株一択の理由だね。

投資信託は「優秀な部下」

・コストを見落とさない

インデックスファンドにはいろんな商品がある。対象とする指数と運命共同体なので、何を選ぶかはちゃんと吟味しようよ。それに、購入時や保有時、売却時にかかる手数料は販売会社や商品ごとに違うから、低コストにこだわることが大事。S&P500のインデックスファンドでも、保有時に支払う信託報酬は2%台から0.03%と幅広い。対象とする指数が同じなら商品の中身はほぼ一緒だから、コストがいちばん安いものを選ぶのは当たり前だぞ!

ずっと持ち続けることも大事だ。暴落しても感情的になって手放すのはダメ。日本人なら「長期」という漢字を頭に焼き付けておいて。だって、投資信託を持っているということは、優秀な部下が何人もいるのと同じだ。そんな人たちを何でクビにするの?

繰り返しておくよ。これはあくまで僕のやり方で、万人受けするかどうかは別の話。参考にはなると思うけど、ジェイソンが言ったからといって、鵜呑みにはしないでほしい。よく考えないとダメだぞ! 投資を理解し、自分に合ったやり方を見つけてね。コストや税金も要チェック。そして、最後のアドバイス、風邪はひくなよ! 健康じゃないと投資できないからさぁ。じゃ、バイバイ。

(構成:ライター 大正谷成晴)

厚切りジェイソン:テラスカイグループ役員・タレント

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