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子どもに「いい点取ったらご褒美」はNGな深い理由 試験結果で報酬をあげる東大生の親は少ない

東洋経済オンライン / 2024年4月2日 11時40分

いかがでしょうか。桜木先生が話しているとおり、勉強のモチベーションが「報酬」だけになると、それ以降の勉強がおろそかになってしまいます。一度「ゲームを買ってもらえるから勉強しよう!」と思ってしまうと、それ以降のテストでは、「ゲームが買ってもらえないんだったら、もうあんまりやる気にならないな」と思ってしまい、むしろ勉強に対するモチベーションは下がってしまうんですよね。

そのため、報酬をゴールにし続けるというのは、長期的に見ると子どもの勉強に対して悪影響なのです。

それではどうすれば勉強のモチベーションが上がるのでしょうか。まずは子どもに大きなゴールを立ててもらうことがいいと思います。中学や高校・大学でどこに行きたいのか、という長期的なゴールを設定しましょう。

例えば勉強に対してやる気が低い子どもでも、「〇〇高校に行きたい!」となったら、やる気を出して勉強することでしょう。逆にやる気が低かったら、「このままだと〇〇中学に行けないけど、それでもいいの?」と言ってあげましょう。

行きたい大学がないときは、東大を目指そう

普段の勉強に身が入らないのは、長期的な目標がないからです。「頑張らなくてもいい」と思ってしまうのは、目標がないからです。子どもが自分で、「今頑張らないと、将来の自分に大きなマイナスがある」「行きたいところに行けないかもしれない」と考えることができると、やる気が湧いてくるものです。

「でも、目標がないんだよな」「行きたい大学なんてないし」と子どもが思うかもしれない、と考える親御さんもいるかもしれません。そういうときは「東大に行こう!」とアドバイスするのがいちばんいいと思います。

「何を言っているんだ」と思う人もいるかもしれせんが、極端なことを言っているわけではありません。野球部に入ったら、とりあえず甲子園を目指しますよね。陸上部だったらインターハイを目指しますよね。実力はどうであれ、とりあえず目標はいちばんテッペンに置くと思います。

勉強だったら東大です。「こういうことがしたい」という具体的なイメージがないのであれば、そして目指す大学がないのであれば、無条件で、東大でいいのです。

高い目標があれば、人は頑張れるようになります。もし「東大を目指したら?」と親御さんが言って、子どもから「ええ、そんなのは無理だよ」と言われたとしても、根気強く言い続けると、いつの間にかその気になっていることもあります。

モチベーションはずっと機能し続ける

東大生の親御さんに話を聞くと、小さいときから根拠なく「東大を目指したらいいんじゃない?」と言い続けていたという家庭が多いです。

最終的に東大を目指さなかったとしても、「東大に行けるかもしれないんだから、もっと勉強しよう」という意識自体は、ずっと勉強のモチベーションとして機能し続けるはずです。それは、短期的な報酬よりもずっと効果のあるものになるはずです。ぜひ試してみてください。

受験勉強や、子供への教育など、西岡壱誠さんへの質問を募集しています。こちらの応募フォームからご応募ください。

西岡 壱誠:現役東大生・ドラゴン桜2編集担当

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