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うまくいかない「頑張る子育て」を好転させるコツ 子どもが「よい方向」に進まないのはなぜなのか

東洋経済オンライン / 2024年4月4日 7時50分

「楽しい頑張り」は実は本人には頑張っているという認識はありません。なぜなら、やりたくてやっているからです。でも、傍から見れば、「よく頑張っているね〜」と言われたりします。

例えば、昆虫が好きな子が毎日、昆虫図鑑を見たり、休日には公園に終日昆虫を探しに行ったりしている姿を見て、よく頑張っていると思うかもしれませんが、本人は何とも思っていないはずです。サッカーが好きな子が毎日サッカーの練習をしている姿を見て、「よく努力しているね〜」と思うかもしれませんが、本人はもっとやりたいと思っているはずです。絵を描くことが好きな子は、一日中でもイラストを描いていられますが、端から見ていると、随分と熱心で頑張っているなぁと思うかもしれません。

大人も同じです。自分が好きなことは我を忘れて夢中になっているのではないでしょうか。

つまり、「楽しい頑張り」は周囲から見て頑張っていると思われているのに対して、「苦しい頑張り」は本人が頑張っていると認識しているケースなのです。

では、子育てはどちらの頑張りでしょうか。おそらく実態としては、2つの頑張りが混在している形だと思います。子どもと遊んでいるときは楽しい頑張りで、子どもに時間を守らせることや、やらなければならないことをやらせるときは苦しい頑張りかもしれません。こうして子どもが刻一刻と成長していくなかで、親の負荷も徐々に減っていき、いつしか子育てが終わっていくのが現実だと思います。

しかし、そうはいうものの、子育ての印象は「大変」の一言です。ということは、苦しい頑張りの時間が多く占めているのではないかと思います。それをそのままの状態で乗り切ることも一つのあり方ですが、楽しい頑張りに振り替えることができるならば、子育てはまた違った印象になります。

楽しい頑張りになるには、「どうすれば今を楽しめるか」と考えるみることです。

言動を観察して、視点を変えてみる

例えば、2歳児のイヤイヤ期は有名ですが、それをうんざりした感情で受け止めるのではなく、次の行動をとってみます。

(1)イヤイヤと言うときと言わないときの違いを観察してみる

(2)日々どのように変化していくか観察してみる

つまり、「観察する」がキーワードになります。観察しているとき人は感情が出てきにくいものです。さらに観察したことを日記に記したり、ブログに書いたり、またはパートナーとシュアするなどアウトプットしていきます。すると1年経って見返すと、随分と子どもが成長したことも確認できます。

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