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酔っ払いはアウト「令和の飲み放題」こう変わる 中生ビール3杯を超えると急性アル中のリスク

東洋経済オンライン / 2024年4月4日 7時20分

もともと飲み放題は集客のための施策だ。客は値頃感のある価格で、定められたメニューの中から自由に飲むことができる。また一律料金のため会計での煩わしさが軽減されるといったメリットもある。

しかし、こうした従来の飲み放題では、集客への訴求力として十分ではなくなってきている。コロナを経て飲み会に関する認識は大きく変化した。飲み会の頻度が減っただけでなく、注文する商品にも変化がある。

ビールやハイボールだけでなく、サワーやカクテルなど多様なアルコール商品に加えて、低アルコールやノンアルコールの商品の需要は増加している。これらを飲み放題メニューにも反映するのは自然な流れとなっている。

外食産業は回復基調にある中、居酒屋業界を取り巻く環境はなお厳しい。日本フードサービス協会によると2024年2月の居酒屋業界の売り上げは、コロナ前の2019年比で67.2%と回復途上にある。

特に大人数の宴会需要は戻っていない。飲み会の存在意義すらも疑問視されるようになっている中で、居酒屋業界全体の売り上げを伸ばしていくことは容易でなくなってきている。

居酒屋からレストランへシフトも

実際にコロワイドはグループ全体に占める居酒屋店舗の割合を下げている。2019年3月末の居酒屋比率約20%から、2023年3月末は約10%へ半減している。引き続きレストラン業態の「牛角」などを積極的に出店する方針だ。

ガイドラインを踏まえると、飲み放題メニューの存在が問われても不思議ではない。令和の時代に飲み放題をどう展開するのか、居酒屋チェーンの姿勢やアイデアが問われることになりそうだ。

金子 弘樹:東洋経済 記者

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