1. トップ
  2. 新着ニュース
  3. ライフ
  4. ライフ総合

「健康のため」にサプリを飲む人が知らない"真実" 自己判断で飲むことで重い病気を見逃す危険も

東洋経済オンライン / 2024年4月4日 11時40分

薬草、野草、天然の成分などは、“自然のものだから体に優しい”“食品に使われるもので安全”というイメージが強いかもしれません。

しかし、天然成分には何万という成分が含まれていて、そのすべてを把握することは不可能です。主成分以外の成分に有害なものが含まれていることもあります。

例えば、副作用報告件数が多いものに、スパイスとして料理にも使われる「ウコン(ターメリック)」があります。

ウコンはその薬効の大きさからスーパーフードとして有名になりましたし、二日酔い対策としても知られています。こうしたメリットがある一方で、肝障害をはじめとする副作用報告も出ています。料理に使う程度であれば問題なくても、高濃度のサプリメントを摂取すれば問題が起こることもあります。

何かおかしい、と感じたら即座に服用を中止し、専門家に相談すべきです。ここでいう専門家とは、具体的には、サプリメントを販売した人ではなく、かかりつけの医師や薬剤師です。

また、摂取したいサプリメントがある場合、薬局で相談することをお勧めします。かかりつけ薬局で処方箋の薬、自分で購入した市販薬、サプリメントを一括で管理してもらうことで、安全性は高まります。店頭で、服用している薬やアレルギー情報を記入したお薬手帳を見せて、相談するのがいいでしょう。

口から取るものは薬であれ、サプリメントであれ、食品であれ、「飲み合わせ」があります。似たような成分を摂ることで効果が強く出すぎてしまうものもあれば、逆に打ち消してしまうものもあります。そういった問題をチェックしてくれるのも、薬局の薬剤師です。

そして病院を受診する際は、「医師に内緒で健康食品やサプリメントを飲み始めたことを言ったら怒られる」などと考えず、どんなサプリや健康食品を、どれくらいから飲んでいるかを、しっかり伝えることが大事です。

平地 治美:薬剤師、鍼灸師。 和光鍼灸治療院・漢方薬局代表

この記事に関連するニュース

トピックスRSS

ランキング

記事ミッション中・・・

10秒滞在

記事にリアクションする

記事ミッション中・・・

10秒滞在

記事にリアクションする

デイリー: 参加する
ウィークリー: 参加する
マンスリー: 参加する
10秒滞在

記事にリアクションする

次の記事を探す

エラーが発生しました

ページを再読み込みして
ください