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「伸びる子が実践する」小学生の勉強法の公式 日常生活で使いたい5つの「マジックワード」

東洋経済オンライン / 2024年4月5日 6時50分

このように、見える化したり、ゴールを明確にしたり、ゲーム的な要素を取り入れたり、成長を実感できる仕組みを取り入れたりすることで毎日続けられます。楽しめる要素を加えることで、続けられるだけでなく、意欲も高まり、トレーニングの効果が倍増するのです。

「思考力・表現力」を身に付ける「マジックワード」

「思考力・表現力」は、21世紀型能力の根幹をなすものです。上に述べた「基礎トレ」だけだと、学んだことを発展させるのは難しいのです。

「思考力・表現力」を身に付ける方法は、実は記事(激変する小学生の学習環境下で「親がすべきこと」)でも述べた「賢い頭脳を育てる」方法そのものです。「思考力・表現力」は、「考える力」と言い換えることができます。「考える力」をつけるためには、「疑問を持つこと」と「まとめること」が重要です。そのために家庭でできることは、日常生活の中で次の5つの「マジックワード」を使うことです。

・なぜ?
・どう思う?
・どうしたらいい?
・要するに?
・例えば?

と問いかけてあげてください。日常生活の中でこれらの「マジックワード」を使っていくことで、「考える」という行為が習慣化され、勉強するときにも波及していきます。

楽しむ仕掛けとは?

勉強はつらいものだと思われがちですが、勉強が楽しいと感じさせる仕掛けを作ってあげることで意欲的に取り組めるものです。

まず、勉強を見える化しましょう。

カレンダーや手帳などにそれぞれの日に何をやるか1週間分の予定を、ルーティーンを含めて子どもに書かせます。そして、実行できたものは赤線で消していきます。このことにより、何をやったらよいか自分で気づくことができます。赤い部分が増えていくことでの達成感も味わうことができます。

次に、頑張りをポイント化してあげましょう。

例えば5つの予定がすべて実行できたので5ポイントなど。ボーナスポイントがあってもいいと思います。そのポイントを累積していくことで、頑張りが数値として見えるようになります。

そして、子どもが頑張ったことや成長したことをほめてあげましょう。

(基礎トレ+思考力・表現力)×楽しむ仕掛け

この公式を使えば、学ぶことは楽しいというマインドも育っていくでしょう。

効果的に覚える方法をマスターしよう!

ところで、「読んで覚える」「書いて覚える」という、多くの人が正しいと思っている「覚え方」は、効率的な覚え方ではありません。1回や2回読んだだけでは覚えることは難しいですし、ただ書いて覚えるというのも効率的ではないのです。むしろ、勉強嫌いになる原因だったりします。

繰り返し自分でテストをして覚えるというのが、おすすめの覚え方です。例えば漢字を覚えるのなら、3回テストをして、3回とも間違えた漢字だけ5回ずつ書きます。テストして、答えを確認する過程で、覚えていくのです。漫然と書き写すよりも、効果があります。これが、多くの「のびる子」がやっている勉強法です。

いかがでしたでしょうか? 保護者の方が知っているのと知っていないのとでは、お子様の勉強への向かい方が全く変わってしまう「小学生の勉強法」。全部実践する必要はありません。お子様にあったものを1つでも実践していただき、子どもたちの将来へつながる、楽しく有意義な小学校生活を送っていただければと思います。

石田 勝紀:教育デザインラボ代表理事、教育評論家

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