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中国シャオミ、「EV参入」を支える潤沢な資金力 現預金2兆8000億円超、主力事業のスマホも好調

東洋経済オンライン / 2024年4月5日 16時0分

市場調査会社のデータも、蘆総裁の見解を裏付けている。カナリスによれば、2023年10~12月期のスマホのグローバル販売台数(メーカー出荷ベース)は3億2000万台と前年同期比8%増加。直前の7~9月期まで7四半期(1年9カ月)続いた前年同期割れに終止符を打った。

スマホ事業の収益力が向上

そんななか、シャオミのスマホ事業は業界平均を上回るパフォーマンスを示した。通期決算と同時発表した2023年10~12月期決算によれば、同四半期のグローバル販売台数は4050万台と前年同期比23.9%増加。その結果、売上高は732億4400万元(約1兆5173億円)と同10.9%の増益を確保し、調整後純利益は49億1000万元(約1017億円)と前年同期の3.36倍に拡大した。

大幅な増益に寄与したのは、製品ラインナップの上級シフトによる平均販売単価のアップや、海外市場での在庫消化の進展、半導体メモリーなど部品の調達コスト低減といった要素だ。

それらの相乗効果により、2023年10~12月期のスマホ事業の粗利率は前年同期の8.2%から16.4%に改善。また、2023年末時点の在庫の総額は444億2300万元(約9203億円)と、前年同期比12%減少した。

(財新記者:劉沛林)
※原文の配信は3月19日

財新 Biz&Tech

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