「慶応行きたくて断食」戦後支えた偉人の仰天行動 著名な3人の実業家たちのヤバイ勉強法を紹介
東洋経済オンライン / 2024年4月6日 15時0分
どちらのタイプも社会には必要ですし、なかには、どちらの要素も兼ねそなえているという人もいるでしょう。ただ、「偉人」と呼ばれる人たちは、本書で出て来る100人をみてもわかるように、後者の「自分の頭で考えるタイプ」が多いようです。
ケンタッキーフライドチキンの創業者カーネル・サンダースも、「自分で考える派」でした。しかし、そのことに気づくのに少し時間がかかったようです。
カーネルは中学校を1年で中退すると、早々と働きに出ますが、どの職場でも長続きしませんでした。農場、鉄道会社、弁護士、保険外交員、秘書、ランプの製造販売、タイヤのセールスマン……と、職を転々としたカーネル。何も仕事をサボっていたわけではありません。
ただ、「この仕事はこうしたほうがお客さんは喜ぶはず」という、こだわりが強すぎて、いつも会社とケンカになってしまうのです。そして、カーネルは気づきます。「今まではいつも他人に使われる仕事ばかりをしていた」と。
一念発起したカーネルは、ガソリンスタンドの経営に乗り出しました。そして、ドライバー目線で「何が喜ぶか」を徹底的に考え抜いたのです。
そして、それまでどのスタンドもやっていなかった車内の掃除も率先して行い、タイヤの空気のチェックから道案内まで、考えつくかぎり、どんなサービスでも実行したのです。
その結果、ガソリンスタンドは大評判に。その後は「お腹が空いたドライバーのために……」と始めた食事のサービスをきっかけに、65才でケンタッキーフライドチキンを創業。自分の頭で考え尽くした「こだわり」を武器に、世界的企業へと成長させていきました。
【名言】「走るのをやめた人間は、そこから一気に坂を転げ落ちるものだ」
インスタントラーメン生みの親が越えたハードル5つ
日清の創業者である安藤百福は、世界で初めて「インスタントラーメン」を開発しました。幼いころから「自分の頭で考える」ことが習慣づいていたからこその快挙でしょう。
早くに両親を亡くした百福は、おじいちゃんに育てられました。おじいちゃんは繊維問屋を経営していましたが、百福には兄が二人いたため、家業を継ぐという選択肢はありません。自分の道を切り拓くべく、級友の紹介で、百福は図書館の司書として働きます。
でも、百福の夢は「経営者になる」ことでした。そのため、職場の図書館で、さまざまな新聞や雑誌に目を通し、政治、経済、社会など多岐にわたる分野の知識を吸収していきます。そして、ある商品に目をつけたのです。
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