悩む管理職に伝授「部下を思い通りに動かす」コツ 「ナッジ理論」を活用して自発的に気づかせる
東洋経済オンライン / 2024年4月8日 16時0分
ナッジ理論は様々なところで活用されています。行政では、八王子市の大腸がん検診等の受診率増加に向けたアプローチが有名です。
大腸がん検診を受けていない人への案内文を、利益よりも損失をアピールする内容に変更することで、受診率を7%アップさせました。これは、「人は、得をすることよりも、損をすることを回避する傾向(損失回避)がある」ことを応用したナッジです。
また、ある病院では残業対策として日勤と夜勤の人の制服の色を変えました。残業中の人の制服は、ほかの人と色が違うことから残業が可視化され、抑制されるようになりました。
このように、行動経済学やナッジ理論を少し知るだけでも、私たちの仕事やその環境を「よい方向に変化」させることが可能なのです。
どうぞみなさんも、「ちょっと肘をつついて気付かせる」ナッジを考えてみてください。
大石 英徳(おおいし ひでのり)*公式サイトはこちら
大学卒業後、大手総合人材会社の株式会社テンポラリーセンター(現パソナ)に入社。大手企業を中心に営業およびスタッフフォローを担当する。そこでの経験を活かし、以後一貫して人材領域でのコンサルティングに従事。顧客の課題解決に注力し、アクティブアンドカンパニー参画後は、人材開発の領域で階層別をはじめとする各種研修の企画から運営・実施までを手掛ける。
企業実務
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