商店街の洋品店や書店が潰れそうで潰れない理由 「勉強せずに起業で成功した人たち」の共通点
東洋経済オンライン / 2024年4月9日 14時0分
街中で見かける小さな洋品店や文房具店、書店……。ショッピングセンターや大型の専門店に顧客が流れ、厳しい経営を強いられているはずなのに、どうやって経営を続けていられるのでしょうか。その理由を探ってみると、堅実に稼いでいる経営者のある共通点が見えてきます。
ネットや本にあふれる膨大な知識を学ばなくても、起業で成功を収めることができる。地道に稼ぐ経営者のノウハウを体系化した書籍『どんなビジネスを選べばいいかわからない君へ』(村上学・著)より、一部を紹介します(全3回中の第1回)。
地道に稼ぐ人たちの共通点に注目
起業において、もし生きるか死ぬかという極端なイメージを持っているなら、それは捨ててしまいましょう。そのどちらもよく目立つので、それが普通のことだと思ってしまいがちです。
たとえば、日本経済新聞朝刊で1956年から続くコラム「私の履歴書」や、テレビ東京の『日経スペシャル ガイアの夜明け』『日経スペシャル カンブリア宮殿』では、非常にかっこいいストーリーが紹介されます。
一方、脱サラして飲食店を始めたはいいものの、経営に行き詰まってしまう人もいます。
飲食は儲けるのが容易ではなく、流行り廃りも激しい業界です。生食パン、白いたい焼き、タピオカ、からあげ、カヌレ、フルーツサンド……。流行りに乗って脱サラしたらブームが去ってしまった、という話を一度は聞いたことがあると思います。
成功か破産か。さながら「清水の舞台から飛び降りる覚悟でやる」イメージでしょうか。
日本人は根性論が大好きなので、こういう表現は刺さる人には刺さります。しかし実際のところ、そんな意気込みで臨む経営者ばかりではありません。
たしかに日々の努力は欠かせませんが、無理にリスクを犯す必要は微塵もないのです。
ひと昔前、「起業するからには与信枠(利用限度額)を使って借金しろ!」というメッセージが広く出回ったことがありました。私はそれを真に受けて破産していった若者を何人も知っています。
起業にかぎらず、どの業界にもオピニオンリーダーがいるので、強いメッセージは浸透しがちです。でも、プレッシャーをプラスにかえて伸ばせる人ばかりではなく、プレッシャーに勝てず、凝り固まってしまう人もいます。
世の中には大成功でもない、大失敗でもない、地味なストーリーがたくさんあります。
見よう見まねで始めて、気がついたら創業30年。そういう会社は山のようにあるのです。しかも、細部の違いこそあっても、それらは大筋が同じストーリーを持っています。
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