1. トップ
  2. 新着ニュース
  3. ライフ

ずんだ、佐藤の会…「羽生PA・佐野SA」の地域性 リニューアル続く「東北道・圏央道のSAPA」前編

東洋経済オンライン / 2024年4月10日 12時0分

施設内で、「サービスエリアで3万円使いきるまで帰れません」というポスターを目にした。これは、パサール7カ所が共同で、YouTuberの「デカキン Dekakin」さんとコラボした動画企画のものだ。

後日、YouTubeを覗いてみると、彼とスタッフの3人でパサールをまわりながら、次々とグルメと買い物を楽しむ様子を見ることができた。フォロワーが多いYouTuberを使ってPRする戦略が、こうしたSA/PAでも行われていることに、改めて集客への期待の大きさを感じた。

「ドラマチックエリア」の1つ、佐野SA

続いて訪れたのが、利根川と渡良瀬川をわたり、栃木県に入って最初に登場する休憩施設である佐野SAである。

ちなみに東北道は、岩槻ICを過ぎたあたりから佐野SAの少し手前の佐野藤岡ICまでが、最高時速120kmで走行できる区間となっている。それに呼応するかのように、佐野SAあたりから関東平野が途切れ、高速道路の両側に山が迫ってくる。

佐野SA(下り)は2022年7月にリニューアルオープンして、間もなく2年を迎えようという真新しい施設である。NEXCO東日本では、管内20カ所あまりの休憩施設を「ドラマチックエリア」と銘打ち、地域性を取り入れながら旅の楽しみを高めるコンセプトの店舗づくりを行っており、この佐野SAもそうした施設の1つだ。

佐野といえば、佐野ラーメンである。当然、佐野SAにも佐野ラーメンを提供する店舗があり、平日にもかかわらず昼時には券売機に並ぶ長い行列ができていた。

ICで降りて佐野ラーメンの名店を探してもいいが、そこまでのこだわりはなくても佐野ラーメンを食べたい人には、SAの店舗は重宝する。SAの店舗は基本的に定休日がないし、営業時間も長い。市中の店舗だとせっかく探し当てても、定休日だったり昼の営業が終わっていたり駐車場がいっぱいで入れなかったりするので、SAの店舗は人気が高い。

ヒアリングしたところによれば、上下線ともに佐野ラーメンの売り上げは相当に大きいということだった。

グッズが売られる「佐藤の会」とは?

SA“佐野ラーメン推し”は、「ラーメンそのもの」にとどまらない。物販のコーナーに移動すると、佐野ラーメン煎餅、佐野ラーメンケーキ、佐野ラーメン風味ポテト、ベビースター佐野らーめん味……と、関連するさまざまな商品が目立つところに置かれている。

中でもベビースターラーメンは、佐野SAのリニューアル1周年を記念したもので、昨年夏から佐野SAの上下線のみで期間限定販売中とのことである。

この記事に関連するニュース

トピックスRSS

ランキング

複数ページをまたぐ記事です

記事の最終ページでミッション達成してください