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婚活で苦戦するバリキャリ女性に共通する「問題」 理想の結婚と現実のギャップが埋められない

東洋経済オンライン / 2024年4月11日 11時20分

そんな彼女に、「結婚したら、美味しいご飯を作ってほしい」と言えなかったみきおの気持ちは、筆者もわかるような気がした。

ただ、彼女がこの調子でお見合いをしていたら、成婚はかなり難しいだろう。同世代の男性たちは、これまでの伝統的な価値観のもとで役割を担うパートナーを選ぶ傾向にあるので、彼女を結婚相手としては魅力的に感じない気がするのだ。

確かに男女平等なのではあるが

一方で、かなこのような“男女がイコールな立場で結婚生活を送る”という結婚観を持った女性たちが、今の若い世代には増えてきている。

男性も自分が平均的な年収なら、一家の経済を1人で担うのではなく、フルタイムで女性にも働いてもらう共稼ぎ婚を望むようになった。そうした男性たちは、自己PRの欄に「家事育児はサポートします」ではなく、「分担します」と記す。

また、結婚相談所のプロフィールにおいて、女性が年収を公開するかしないかは任意で、数年前までは非公開にしている人がほとんどだった。

“たいして稼いでいるわけではないのだから、あえて公開する必要がない”という考え方がある一方で、“高すぎる年収だと、男性が引いてしまう”という理由も、そこにはあった。“できる女”は隠していたほうが、お見合いが組める傾向にあると思われていたのだ。

それが近年は、女性も年収を公開する傾向になってきた。

デートで食事をした時の支払いも、“払える男がカッコイイ”という考えは、いまだ残っているものの、“男が払うのが当然”ということをSNSなどで主張する女性には、非難の声が集まるようになった。そして、若い世代には、割り勘デートも浸透しつつある。

単なる言葉としての“ジェンダー平等”ではなく、社会がジェンダー平等に変わりつつあるのだ。それは、本当に素晴らしいことだ。結婚生活においても、妻と夫はイコールな立場でいるべきだと、筆者も思っている。

しかしながら、それを言葉や態度で全面的に打ち出している女性は、婚活市場の中では苦戦を強いられているというのも、現実である。

ワンオペ家事、育児はゴメン

やよい(40歳、仮名)は、婚活を始めて2年になる。都内の企業に勤めていて、年収は700万円。地方出身で、大学時代から一人暮らしを始め、一人暮らし歴は、かれこれ22年になっていた。

婚活を始めたのは、40歳という年齢が見えてきた時に、「できることなら、最後のチャンスで子どもを授かりたい」という気持ちが芽生えたからだ。

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