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思考が停止した部下に「責任感」を自覚させるには 「これをやって」浅い頼み方が組織をダメにする

東洋経済オンライン / 2024年4月12日 10時0分

◆「次の生産ラインを稼働させます。1万ユニット生産したら、会議を開いてデータを検証します」

また、チームのメンバーに責任感が生まれたかどうかを確かめたければ、次のように問いかけるとよい。

◆「実行の計画はどうなっている?」

◆「実行業務に戻る予定はいつ?」

◆「次に中断して進捗を確認する前に、業務の遂行にどのくらいの時間をかける?」

◆「このプロジェクトでは、何をきっかけにして次の中断をとるつもりだ?」

◆「その仮説を実行に移すときはどうやって周知する?」

◆「この活動はいつまで有効か?」

「どう始めようか? 」と聞くことの効果

「何」や「どう」という言い方を使った質問も効果的だ。

◆「どう始めようか?」

◆「素早く安く試すにはどうすればいい?」

このように尋ねると、尋ねられた側は障害や限界について心配するのをやめて、限られた時間とリソースで何ができるかと考えるようになる。

つまり、できないことからできることへフォーカスが移るのだ。

これについては、「何」を使うこともできる。次のような感じだ。

◆「もっとも小さい作業は何になる?」

◆「われわれに何ができる?」

◆「それは何に喩えられる?」

◆「最初の一歩となる活動は何だ?」

チームに実行への責任感を自覚させるには

いまから紹介するのは、計画、打ち合わせ、議論が十分になされ、いよいよ業務の遂行に取りかかるとなったときに効果的な言い方だ。

チームのメンバー数人が、新製品のアイデアについて話し合っているとしよう。

彼らの考えでは、この会社のブランドイメージにぴったりだと思われる新たな製品市場があるのだという。

実際に何をするかの議論が行われているなか、リーダーであるあなたは、実行に対する責任感を彼らに自覚させたいと考えている。

そしてあなたがこう尋ねて会話が始まる。

「まずは何ができる?」

「そうですね、ウェブページをつくって写真をいくつか掲載し、注文が入るのを待つ、または、アンケートを実施してこういった製品に興味がある人の数を把握することができます」

「君が私の立場なら何をする?」

「ウェブページを作成します。そうすれば実際に注文が入るかどうか試せますし、今日中にネットにあげられますから」

「わかった。ではチームとしてすべきことは何だ?」

ここまで話が進めば、あとは彼らが引き受けるだろう。

責任感が関係する会話になると、可能なことの話から仮定の話になり、最終的にやるべきことを問う流れが自然に生まれる。

可能性、仮定、やるべきことのどの段階にチームがいるかを言葉を通じて明らかにし、彼らを次の段階へと導く。それがリーダーの務めだ。

L デビッド マルケ:米海軍攻撃型原子力潜水艦「サンタフェ」元艦長

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