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「12歳、1人暮らし」すがちゃん語る破天荒父への愛 小学生の頃は父のナンパを手伝わされて(笑)

東洋経済オンライン / 2024年4月12日 13時0分

親父は僕が小学校低学年くらいまでは大手の自動車会社の営業をしてたみたいで。やっぱりね、口がめちゃくちゃうまいんですよ。僕は「山形の島田紳助」って呼んでたくらい。

父が会社を辞めて貧乏暮らしに

ある時、会社を辞めていきなり貧乏な生活が始まるんですけど、そこからは「親父、仕事は何してんの?」って聞くと「ビッグなビジネス」としか答えなくなりました。細かく聞くと「石油の時代を終わらせるビジネス」だとか「この世から地雷をなくす装置を作るのに成功した」とか、そういうことを言ってました。発言内容はほとんどアントニオ猪木さんと同じなんですけどね(笑)。結局わからない。

自分の父親なんだけど架空の生き物というか、自分の生活なんだけど漫画を読んでいるというか。そんな景色として思い出が残っているんですよね。

僕のキャラクター的に、今回私小説的な本を書くことでリアルな人生のタネ明かしというか、ピエロが化粧を落とすみたいになるんじゃないの?ということを言われたりもしました。

でも、ここも親父の血を引いているのかもしれませんけど、そういう心配よりも自分好きが勝っちゃいまして。「ほら、全てを愛してごらん、世間!」という感じで。「全ての積み重ねが今のオレだぜ!化粧を取ったピエロの素顔もメッチャいいでしょ?」みたいな勢いで、圧倒的にナルシシズムが勝ちました(笑)。

あと、これは声を大にしておきたいところなんですけど、エピソードを見ると「これはネグレクトじゃないか」みたいなことを言われたりもするんです。でも、そんなことは全くなくて。

父のエピソードで誰かが笑ってくれたら

本当に愛情を注いでくれたし、僕には決して言わないけど、これでもかと僕のためにやってくれていた。それがこちらもわかっているから、人とは少し違う家族の思い出かもしれませんけど、それが悪い感情にはなっていないんでしょうね。

ただ、残念ながら親孝行はできず、ようやくテレビの仕事をいただけつつあった時に亡くなってしまいました。なので、親父のエピソードで誰かが笑ったり何かを感じてくださったら、親父も喜んでくれるんじゃないかなという思いも出版の裏にはありました。

見た目はプロレスラーの蝶野さんみたいな感じで強面なんですけど、基本的には陽気な山賊のリーダーみたいな感じで、人懐っこいところのある人間でした。何回も人にだまされて、何回も結婚してるんですけど、そういう意味では魅力のある人だったんだなと今大人になって考えてみると感じますね。

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