1. トップ
  2. 新着ニュース
  3. ライフ
  4. ライフ総合

バラエティでも世界1位、どこまで攻める韓国勢 Netflix筋肉バトル「フィジカル100」の強み

東洋経済オンライン / 2024年4月13日 11時20分

昨年8月の撮影中、ソウル市内にあるコンベンションセンター内に組まれたセットの一部がプレス公開され、実際にその現場を見て驚いたこともありました。まずはその規模の巨大さです。シーズン1のときからセットの規模感を売りにし、シーズン2ではさらに拡大させて、サッカー場2つ分の敷地面積で撮影が行われたことがわかりました。

さらに、バラエティ番組でもドラマのセットのような作りが世界的には流行っていることを反映させてか、コンセプトも明確です。シーズン1では「古代ギリシャ」、シーズン2では「地下鉱山」をテーマにした世界観のセットを用意しています。60台のダンプカーで運搬された150メートルを超える鉱山トロッコ用鉄製レールと300トンもの砂で構築されたセットは壮観です。

「地下鉱山」をテーマにした理由について、企画したチャン・ホギプロデューサーは、「地下鉱山そのものが、人類が熾烈な競争の中に投げ込まれ、不条理と戦いながら生きていかなければならなかった時代をイメージし、番組の設定にピッタリだと思いました」と語っていました。こうした雰囲気作りによって、参加者の緊張感や高揚感といった感情を引き出す効果を狙っているのです。それは視聴者にも確実に伝わってきます。

またチャンプロデューサーがかつて特殊部隊に所属していたことが番組作りに大きく影響したようです。「陸軍に入隊して、特殊部隊にいました。そこはまさに『フィジカル100』のミニマム版のようにたくさんのクエストがあり、すべての訓練をこなさなければならない。しかも皆、強者だらけ。そんな特殊部隊から芽生えたアイデアです」。

強靭な身体を追い求める超硬派なスポーツエンターテイメントというと、日本の「SASUKE」がこのジャンルを開拓したわけですが、時代に合わせた新しい見せ方が「フィジカル100」にはあります。加えて、音楽、映画、ドラマの世界ヒットをバラエティ番組でも生かす攻めの姿勢が番組人気につながっているのかもしれません。

長谷川 朋子:コラムニスト

この記事に関連するニュース

トピックスRSS

ランキング

記事ミッション中・・・

10秒滞在

記事にリアクションする

記事ミッション中・・・

10秒滞在

記事にリアクションする

デイリー: 参加する
ウィークリー: 参加する
マンスリー: 参加する
10秒滞在

記事にリアクションする

次の記事を探す

エラーが発生しました

ページを再読み込みして
ください