東大生厳選!GW前に読みたい「思考力高める3冊」 東大生は「考える力」を意識しながら読書する
東洋経済オンライン / 2024年4月15日 11時0分
「勉強できなければ下の身分になってしまう」と福沢諭吉は語っていますが、現在社会で考えると、そもそも学びたくても、十分に教育にお金を投資できない家庭環境で育ち、塾にも通えず、思うように勉強できない子どもたちも一定層いるのです。
このように、昔の作品を読んで、現在と比較してみたり、時代を超えて正しいと感じられる部分はどこなのかを考えいくことができる点で、『学問のすすめ』は「考える読書」にぴったりの1冊だと言えるでしょう。
2 東大合格はいくらで買えるか?
先程とは打って変わって、今度は教育格差に対して真っ向から切り込んでいく1冊、『東大合格はいくらで買えるか?』(布施川天馬著)です。
東大に合格している人の多くが、十分に教育に投資をすることができる家庭で育った人たちです。
小学校低学年から子供を塾に入れて、中高一貫の名門私立中高に行かせて、予備校にもたくさん通わせて、その結果として東大に合格しています。
この本には、教育への課金金額について東大生やその親御さんにアンケートを取って調べたところ、その金額が「1380万円程度」であるという結果が出たと書かれています。
『学問のすすめ』の部分でも述べたように、ペーパーテスト一発で大学の合格が決まる日本の入試システムですが、1380万円を投資できる家庭は少ないため、どうしてもお金のある家庭が有利になってしまうわけです。
この本を読むと、「平等とは何か」ということについて考えさせられます。
最近「親ガチャ」という言葉も流行しています。子どもがどう育つかは、家庭環境や親御さんのリテラシー・収入など、運の要素が大きいと言われています。
世界は平等ではありません。平等性を担保しようとしても、完全にその問題が解消されることはありません。
東大生が東大に合格できたのは、努力の結果である部分はもちろん大きいのですが、運の要素も多分に含まれているわけです。
この本は、東大生に限らず、教育というどんな人でも触れるであろう物事について、深く考えるきっかけになると思います。
3 生成AIで世界はこう変わる
3冊目は、『生成AIで世界はこう変わる』(今井翔太著)です。ChatGPTをはじめ、最近は生成AIがどんどん進化しています。
まだまだ人間と比べると拙い部分もありますが、「この文章を要約してください」「ナポレオンについて、5歳の子供でもわかるように説明してください」「この公式を使った問題を3つ作ってください」など、人間ではすごく時間がかかるような文章・説明・問題・アイデアを、一瞬で生成してくれるのです。
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