ケンタッキー、新アプリの「歴史的改悪」が占う未来 コロナ禍以降、業績は順調も「新たな課題」が
東洋経済オンライン / 2024年4月17日 17時30分
コロナ以降、順調に売上像のKFC
JR四ツ谷駅のすぐ近く、四谷見附交差点のケンタッキー・フライド・チキン(以下、KFC)によく行く。和風チキンバーガーセットをよく注文する。昼頃は人で賑わっている。
正直にいえば、コロナ禍以前はKFCをほとんど利用したことがなかった。ただ、コロナ禍になってから、「持ち帰りができ」かつ「店舗滞在時間が短い(感染リスクを考え長時間いたくない)」という条件からKFCを利用しだした。注文から完成までのオペレーションがすぐれている。コロナ禍は収束しつつあるが、店舗の利用習慣がついた。
そこでKFC全店の売上高を前年比実績で見てみよう。
・2020年度:111.8%
・2021年度:106.6%
・2022年度:103.8%
・2023年度:110.5%
上記のように順調に伸び続けているのがわかる。
なお、全店であれば、新規出店の影響を受ける。そこでKFC既存店の売上高を前年比実績で見てみても、2020年度から2023年度まで、すべてプラスで推移している。
コロナ禍でいえば、2023年5月に新型コロナは5類に格下げ指定された。しかし、それ以降、月度実績で見ても100%を上回っており、月によっては110%をも超えている。
私は、さきほどコロナ禍によって来店の習慣がついた、と述べた。しかも、それはオペレーションの巧みさにあった、とも述べた。しかし、同社の強みを毀損するような“事件”が起きた。
チームラボ「24年3月末まで提供」の意味深
チームラボ(デジタルアートのイメージがあるが、システム開発と運用がメイン)が扱ったアプリを紹介するページ「ケンタッキーフライドチキン 公式モバイルアプリ、公式Webサイト(2024年3月末まで提供)」がある。ここに“(2024年3月末まで提供)”と追記されているのが面白い。
同ページでは「公式モバイルアプリと公式Webサイトの更新方法を一元化し、フロントエンドからバックエンドまで、一貫した設計・管理・運用とデータ更新を双方で共通化することで、日々の運用負荷を軽減し、ユーザーに素早く情報を届けることを可能にしました」としたうえで、太字で「*2024年3月末まで提供。現行ver.(2024年4月以降)は弊社開発事例ではございません。」とした。
ここでは、現在のアプリが悪いとは書いていないし、書く必要もないが、なにか含みがある。それも、4月から刷新されたアプリに不満が噴出していたためだ。
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